【帰国子女】中国語を用いての受験・編入が可能な高校を紹介します

帰国生入試に役立つ情報
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今回は中国語を用いて高校受験・高校編入をする際の受験校選択のポイント及び中国で受験可能な高等学校についての具体的な学校名とその特徴を紹介します。

中国語を用いての中学受験・中学編入を検討されている場合には、以下の記事をご覧ください。

【帰国子女】中国語を用いての受験・編入が可能な中学校を紹介します
今回は中国語を用いて中学受験・中学編入をする際の受験校選択のポイント及び中国語で受験・編入可能な中学校についての具体的な学校名とその特徴を紹介します。 中国語を用いての高校受験・編入を検討されている場合には、以下のサイトをご覧ください...

想定している読者の方は次のような状況にある中学生もしくは高校生の保護者の方です。

  • 子供が中国の現地校もしくは現地校国際校で学んでいる。
  • 子供が日本語に加え中国語でコミュニケーションを取ることができる
  • 子供を帰任地の公立高校に子供を入学させることも検討しているが、そこの教育環境に子供が馴染めるかどうかが分からず不安だ
  • 子供が現地校の勉強についていくのに精一杯で高校受験に必要な科目(国語、数学、英語、理科、社会)を勉強する時間がない

この記事を読んで得られる情報は次の3点です。

  1. 中国語で受験可能な高校を知ることができる。
  2. それらの学校の中で受験校を選択する場合のポイントを知ることができる。
  3. 受験対策に関する情報を得ることができる。

最初に「受験校を選択する際のポイント」を、次に各学校の特徴をそれぞれ紹介していきます。必要な情報だけ得たい場合には、以下の目次で必要な情報に関する項目をクリックしてください。

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受験校を選択する際のポイント

中国の現地校に通学している中学生は、帰国生受験の一般的な高校受験科目である国語・数学・英語を用いて受験をする場合、現地校での学習に加えてそれらの学習をする必要があります。英語に関しては中国の現地校においてかなり高いレベルで学んでいると思われますのであまり負担にはならないかもしれませんが、国語と数学は日本のカリキュラムに準じた学習をしなければならないため負担がかかります。子供によっては、負荷が重すぎて学習を継続できない状況になってしまうこともあります。

そこで、今回は、中国語を活用して受験をすることができる高校を紹介していきます。入試科目以外に面接が課される場合もありますが、国語や数学の対策に必要な時間と比較すれば、面接の対策に必要な時間は短時間なので、面接を課す学校も対象校として含めました。中国語で受験が可能な高校は非常に少ないので地域を限定せずに紹介をしています。

帰国子女が受験校を選択する際に確認した方が良いポイントとして挙げられるのは、受験可能な時期、②出願資格、③帰国子女の受入体制、④在校生の進路状況、⑤寮の有無、⑥入試科目とその配点、⑦入試日程と入試会場、の7点です。

真っ先に確認をしていただいたいのは「①受験可能な時期」と「②出願資格」です。それら以外の5項目はご家庭によって各項目の優先順位が異なると思いますので、ご家庭で各項目の優先順位を決めていただく形になるかと思います。例えば、子供の海外在住機関が長く日本の公立高校になじめそうにないと危惧されている場合であれば、「③帰国子女の受入体制」を最優先に選んでいただくことになるでしょう。また、子供が高校卒業後に海外大学への進学を希望されているのであれば「④在校生の進路状況」を最優先項目として志望校を決定することになるかと思います。

受験可能な時期

受験が可能な時期は、大きく以下の4つに分類されます。

時期 詳細
1 高校受験時 中学3年の9月~2月にかけての時期。
2 高校編入時 高校1~3年次の学校側が募集する時期。高校3年次の編入試験を実施する学校は極めて少ない。

受験を予定している学校が、2つの時期のうちのどの時期の受験を認めているのかを確認しておくことで、急な異動による帰国の際にも焦らずに対応することができます。

出願資格

出願資格のなかで最も注意しなければならない項目は、帰国生として認定されるための条件です。具体的には、

  • 海外在住経験が何年間なのか?
  • 帰国後何年以内で中学受験を迎えるのか?

の2点について学校側が指定している条件を満たしているかどうかを確認する必要があります。募集要項に、「海外在住経験が1年以上あり、帰国後3年以内であること」のように記載されていますので、子供がその条件に該当するかどうかを確認してください。

厳密には出願資格ではないのですが、出願をするための前提として、帰国生としての事前登録や帰国生としての認定が要求される場合があります。これらの事前登録や認定の締切は、出願締切よりも前に設定されますので、ご注意ください。

帰国子女の受入体制

帰国子女の受入れ体制とは、日本の教育制度で教育を受けていない子供に対して、特別な配慮がなされた教育が実施されているかどうかということです。具体的には、英語ができる生徒をさらに伸ばすための取り出し授業や日本語が苦手な生徒の学習を支援する授業が実施されているかどうかという点が挙げられます。

帰国子女だけを集めた学級を長所として説明している学校もあれば、帰国子女が特別扱いされることなく一般入試を経て入学してきた生徒と同じ学級で学ぶことができる点を売りにしている学校もあります。この観点はどちらが良いというものではないので、ご家庭の方針と子供の性格に合ったタイプの学校を選べば良いと思われます。

在校生の進路状況

まず、日本国内の大学へ進学する生徒と海外の大学へ進学する生徒の割合を確認してください。次に、日本国内の大学に関しては、国立が多いのか私立が多いのか、理系に強いのか文系に強いのか、そして、海外の大学に関しては、世界大学ランキングにおけるどのレベルの大学への進学実績があるのかを確認されると良いと思います。

寮の有無

中国語を入試科目として設定している高校の数は非常に少ないです。そのため、ご家族が帰任する場所に中国語を用いて受験ができる高校が存在しない場合が多いです。そのようなときに、寮がある高校であれば保護者の帰任地に関係なく受験をすることができます。また、現時点で海外赴任されているという方の場合、今後も会社から海外赴任を要請される可能性が高いと思われます。子供が高校に在籍している時に、再度海外赴任になっても、寮がある高校に子供が通学していれば、子供を転校させる必要もありません。

入試科目とその特徴

入試科目が同じ学校同士であっても、各科目の配点が異なれば、合格できる可能性も変化します。中国語が特に得意な子供であれば中国語の配点が高い学校を選択した方が合格の確率が上がるでしょうし、そうでない生徒は日本語の作文の配点が高い学校を受験した方が合格の確率が上がるでしょう。

また、同じ中国語の試験でも学校によって問題の形式は異なります。過去問を3年分ぐらい解いていただき、子供が解きやすいと感じる学校を選び、その学校への対策に力を入れるというのも一つの方法かと思われます。

入試日程と入試会場

帰国子女のための入試は11月から開始されます。多くの学校では帰国子女入試はその学校で実施されますが、学校によっては海外で受験可能な学校もあります。中学生になったぐらいの段階から、どの時期にどこで入試を受けるのかのシミュレーションをしておくと、中学3年生の受験期における負担が軽減されると思われます。

各学校の特徴

東京学芸大学附属国際中等教育学校

東京学芸大学附属国際中等教育学校(以下、国際中等)に関する基本情報は次の通りです。

区分 共学
所在地 東京都練馬区東大泉5-22-1
最寄駅 西武池袋線「大泉学園」駅下車、徒歩8分
ウェブサイト https://www.iss.oizumi.u-gakugei.ac.jp/

①受験可能な時期

時期 詳細
1 高校受験時 中学3年の2月の検査を受験し、第4学年(高1相当)として4月に編入学。
2 高校編入時 高校1年の7月の検査を受験し、第4学年(高1相当)として9月に編入学。
高校1年の2月の検査を受験し、第5学年(高2相当)として4月に編入学。
高校2年の7月の検査を受験し、第5学年(高2相当)として9月に編入学。高校2年の2月の検査を受験し、第6学年(高3相当)として4月に編入学。

②出願資格

出願資格については、以下のPDFファイルをご覧ください。

4月入学もしくは4月編入学(2020年度)

9月編入学(2019年度)

③帰国子女の受入体制

初期日本語指導・教科学習(教科授業)を支援するための日本語指導(Japanese as a Second Language)などを行っています。

④在校生の進路状況

2019年度は、現役生・既卒生を合算して、東京大学2名をはじめとして国公立大学に18名が、慶應義塾大学31名早稲田大学26名が、合格しています。また、Yale University等のアイビーリーグを含む世界各国の海外大学への合格実績があります。詳細は、2019年度大学入試合格者等をご確認ください。

また、国際中等・広尾学園・国際基督教大学高等学校・渋谷教育学園幕張の大学合格実績を以下の記事で比較しております。

学芸大附属国際中等・広尾学園・ICUHS・渋谷幕張の大学合格実績を比較してみました
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⑤寮の有無

寮は併設されておりません。

⑥入試科目とその特徴

入試科目には、A方式とB方式の2種類があります。B方式は、適性検査になりますので、A方式の入試科目を紹介します。どの学年で入試を受けても、科目・試験時間・配点は同じです。もちろん、出題される問題は異なります。

科目(面接含む) 試験時間 配点
書類 100点
外国語作文(英語・フランス語ドイツ語・スペイン語・中国語・韓国/朝鮮語から選択) 45分 85点
基礎日本語作文 30分 15点
面接 50点

詳細は、生徒募集要項をご確認ください。

⑦入試日程と入試会場

直近の入試日程と入試会場は次の通りです。

試験名称 入試日 入試会場
第4~6学年 4月編入学 2020/2/3 国際中等

啓明学園中学校・高等学校

啓明学園中学校・高等学校(以下、啓明学園)に関する基本情報は次の通りです。

区分 共学
所在地 東京都昭島市拝島町5-11-15
最寄駅 JR青梅線・五日市線・八高線、西武拝島線「拝島駅」からスクールバスで6分
ウェブサイト http://www.keimei.ac.jp/jsh/

①受験可能な時期

時期 詳細
1 高校受験時 中学3年の1月の国際入学試験を受験。高校1年として4月に入学。
2020年度帰国生・国際生生徒募集要項
2 高校編入時 1年に6回定期的な編入試験を実施。また、学期途中の編入も相談可能。ただし、高等学校3年生は9月1日編入までしか許可されない。
2019年度国際編入試験

②出願資格

国際入学試験を受験をする場合の出願資格を参考までに記載します。

①保護者あるいは保護者に準ずる者のもとから通学できる者

②本校の教育方針を理解する者

③次のいずれかの要件に該当する者
1.1年以上海外に滞在し、原則として帰国後3年以内の者、あるいは1年以上の海外在住の後、帰国する予定の者
2.国内インターナショナルスクールに2年以上在籍している者
3.多言語環境にある者
4.1年以上合法的に滞在できる外国籍の者
出願資格確認のため、プレインタビューを受ける必要があります。

③帰国子女の受入体制

ホームルームクラスは、一般の生徒と一緒の混合型ですが、日本語の理解力に応じて、国語、数学、理科、社会の教科で取り出し授業を受けることができます。また、英語の授業では、アメリカの学校教育に基づいた指導を受けることができます。詳細については、マルチリンガルサポートシステム(通称:国際学級)をご覧ください。

④在校生の進路状況

2019年度における在校生の進学先の中心は国内の私立大学になっています。海外大学への進学実績はテンプル大学日本キャンパスのみです。

⑤寮の有無

寮は併設されておりません。

⑥入試科目とその特徴

啓明学園の試験科目には、英語型、日本語型、外国語型の3種類があります。今回は、外国語型を紹介します。高校入試、高校編入のいずれの場合でも、入試科目・試験時間は同様です。受験を決定する前に外国語の中に中国語が含まれるどうかを学校にご確認ください

科目(面接含む) 試験時間 配点
外国語(学習言語)作文 40分
日本語作文(または日本語能力に応じた試験) 40分
英語面接・日本語面接 本人面接 各5分程度

⑦入試日程と入試会場

入試日程は、募集要項をご覧ください。入試会場は、いずれの入試でも啓明学園になります。

時期 募集要項
1 高校受験時 2020年度帰国生・国際生生徒募集要項
2 高校編入時 2019年度国際編入試験

同志社国際中学校・高等学校

同志社国際中学校・高等学校(以下、同志社国際)に関する基本情報は次の通りです。

区分 共学
所在地 京都府京田辺市多々羅都谷60-1
最寄駅 JR学研都市線「同志社前駅」から徒歩10分、近鉄京都線「興戸駅」から徒歩15分
ウェブサイト http://www.intnl.doshisha.ac.jp/

①受験可能な時期

時期 詳細
1 高校受験時 中学3年の12月もしくは2月に帰国生徒として入学試験を受験。高校1年として4月に入学。
2 高校編入時 高校1年の6~7月頃の編入試験を受験し、高校1年として2学期から編入学。
高校1年の12月頃もしくは2月頃の編入試験を受験し、高校2年として4月に編入学。

②出願資格

受験学年により異なりますので募集要項をご確認ください。

入学願書・募集要項ダウンロード

③帰国子女の受入体制

帰国子女教育に関して30年以上の歴史を持っています。

生徒は、3分の2が海外での生活経験がある「帰国生徒」、そして3分の1が「国内一般生徒」です。帰国生徒と国内一般生徒は同じ教室で学び、お互いの文化を理解・認識し、刺激し合いながら、グローバルな感覚を身につけています。

出典:帰国生徒の受け入れ

④在校生の進路状況

推薦制度を利用して90%以上の生徒が同志社大学、同志社女子大学へ進学します。一方で、海外大学への進学サポートも充実しており、University of British Columbiaなどの有名大学に合格者を出しています。詳細は、進路指導をご覧ください。

⑤寮の有無

高校生のみが利用可能な学寮(男子寮・女子寮)があります

⑥入試科目とその特徴

同志社国際の試験科目には、様々な入試制度がありますが、中国語で受験可能なのはA選考<併願>です。高校入試、高校編入のいずれの場合でも、入試科目・試験時間は同様です。入試科目は変更されることがありますので、受験を決定する前に外国語の中に中国語が含まれるどうかを同志社国際にご確認ください

科目(面接含む) 試験時間 配点
作文(海外生活で習得した外国語) 60分
日本語面接(本人及び保護者)
書類選考

⑦入試日程と入試会場

時期 種類 京都 シンガポール ロンドン ニューヨーク ロサンゼルス
1 高校受験時 12月入試
2月入試 × × × ×
2 高校編入時 夏編入 × × × ×
12月入試
2月入試 × × × ×
時期 種類 京都 シンガポール ロンドン ニューヨーク ロサンゼルス

詳細については募集要項をご確認ください。

入学願書・募集要項ダウンロード

最後に

良い先生が多い学校をどのように見極めれば良いのか

帰国子女の受験というテーマとは直接的に関係はないのですが、受験をご検討されている学校の先生方が良い先生方なのかどうかに関して気になっている保護者の方も多いかと思います。民間企業に勤務した経験及び中高一貫校で勤務した経験を踏まえて、進学校で勤務されている良い先生に共通して見られる特徴を抽出してみました。

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