『日比谷高校の奇跡‐堕ちた名門校はなぜ復活し、何を教えているのか』武内彰著を読んでみて、共感した点は、授業に重きを置き、それを改善するための施策の立案と実行をされていることです。校長先生が教員と個別に面談をして、授業改革を推し進めている点は、できそうでできないことだと思いました。
一方で,日比谷高校の実践を他校に応用するには注意が必要だと感じました。最も気にかかるのは,教員がこの労働環境に耐えられるのかという点です。日比谷高校では、部活を週5回程度やっているようですし、補習や添削指導も手厚く実施しているようです。通常の学級経営、授業準備、部活指導に加え、補習や添削指導をするとなると,かなりの時間を要するように思えてしまいます。日比谷高校では、経験値が高く熱意のある先生方が集まっているので,うまく機能しているのかもしれませんが、他の進学校で日比谷高校の実践を応用するには工夫が必要なように思えました。
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