他大学を受験可能な大学附属(大学付属)の高校を紹介します!

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近年首都圏にある難関私立大学に入学するのが難しくなっています。そのため、難関私立大学の附属校を受験することを検討されているご家庭も多いかのではないでしょうか。難関私立大学に魅力を感じている一方でもし可能ならば国公立大学に挑戦する可能性も残しておきたいという思いを抱かれていることもあるかと思います。

この記事を読むメリット!
  • 【中学受験予定】内部推薦の権利を持ったまま他大学を受験可能な大学附属の中高一貫校を知ることができる!
  • 【高校受験予定】内部推薦の権利を持ったまま他大学を受験可能な大学附属の高校を知ることができる!

今回は、埼玉県・東京都・神奈川県にある、以下の8つの大学の附属高校に関して他大学の受験の可否を調査しました。

  • 慶応義塾大学
  • 早稲田大学
  • 学習院大学
  • 明治大学
  • 青山学院大学
  • 立教大学
  • 中央大学
  • 法政大学

他大学の受験の可否については、以下の3つのタイプに分類をしました。

他大学の受験の可否の3つのタイプ
  1. 内部推薦の権利を確保したまま他大学を受験できる。
  2. 内部推薦の権利を放棄することになるが他大学を受験できる。
  3. 他大学を受験する際の内部推薦の権利の扱いについてウェブサイトに書かれていない。

それでは、3つのタイプ毎に大学附属高校を分類していきたいと思います。

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内部推薦の権利を確保したまま他大学を受験できる高校

明治大学附属中野高等学校

明治大学附属中野高等学校のウェブサイトのよくあるご質問によると「明治大学内部推薦の権利を保持したまま国公立大学を併願する制度」があるとのことです。

明治大学附属中野八王子高等学校

明治大学附属中野八王子高等学校ウェブサイトの進路実績によると明治大学への推薦入学資格を獲得した上で、全国の国公立大学および省庁所管の7つの大学校(防衛大学校/防衛医科大学校/気象大学校/水産大学校/海上保安大学校/職業能力開発総合大学校/国立看護大学校)の一般受験に挑める制度があるとのことです。

中央大学附属高等学校(東京都小金井市)

中央大学附属高等学校ウェブサイトの「高校から大学へ」に以下のように記載されています。

他大学併願受験制度

中央大学への推薦資格を保持したまま、他大学を受験することができる制度です。
私立大学については中央大学にない学部・学科のみ受験することができます。
国公立大学についてはいずれの学部・学科も受験することができます。
本校は、そうした制度を利用して自らの将来を創造しようとする生徒をも支援していきます。

中央大学高等学校(東京都文京区)

中央大学高等学校ウェブサイトの「よくある質問」に以下のように記載されています。

他大学併願制度について説明してください。

中央大学への推薦を得た人が、その資格を留保したまま(入学金は必要)、国公立大学または中央大学にはない学部・学科(医・歯・薬・獣医・看護)を受験することができる制度です。

中央大学杉並高等学校

中央大学杉並高等学校ウェブサイトの「よくある質問」に以下のように記載されています。

中央大学に推薦されている生徒でも、国公立の大学を学部学科に関係なく受験できます。私立大学の場合、中央大学にない学部学科であれば、中央大学への推薦を受けたまま受験ができます。また、3年次12月までに合否が決まる推薦入試、AO入試であれば、学部学科を問わず他大学を受験することも可能です。

EduCon
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3年12月までに合否が決まる入試であれば、全ての大学を受験できる点はかなり魅力的ですね!

中央大学附属横浜高等学校

中央大学附属横浜高等学校ウェブサイトの「進路」に以下のように記載されています。

国公立大学及び、私立大学のうち中央大学に設置されていない学部の受験は、中央大学への内部推薦権を留保したまま、併願受験をすることが可能です。中高6年間を通じて、中央大学の一般受験にも対応できる学力を身につけることで、医歯薬系や工学系などをはじめとする他大学を目指すこともできます。

法政大学高等学校

法政大学高等学校ウェブサイトの「大学進学制度」によると、「法政大学の推薦権を保持したまま、他の国公私立大学を受験することも可能」とのことです。

法政大学第二高等学校

法政大学第二高等学校ウェブサイトの「よくある質問」によると、「法政大学への被推薦権を保持したままで、他大学を受験することが可能です。国公立、私立、学部学科に関わりなく受験出来ます。ただし、法政大学の学部学科希望に関しては法政大学を専願とする生徒から優先となることがあります。」とのことです。

EduCon
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法政大学第二高等学校では、国公立、私立、学部学科に関わりなく他大学を受験できる点が魅力ですね。

法政大学国際高等学校

法政大学国際高等学校ウェブサイトの「卒業後の進路」によると、「法政大学に推薦される資格を保持したまま、他大学を自由に『併願受験』することができます」とのことです。

EduCon
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法政大学国際高等学校でも、法政大学第二高等学校と同様に他大学を自由に受験できるのですね。

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内部推薦の権利を放棄することになるが他大学を受験できる高校

慶應義塾志木高等学校

慶應義塾志木高等学校ウェブサイトの進路状況に「本校は慶應義塾の一貫教育校ですから、他大学を受験する際には慶應義塾大学への推薦を辞退しなければなりません。」と明記されています。

早稲田大学本庄高等学院

早稲田大学本庄高等学院ウェブサイトの大学学部進学に、「なお、他大学進学の場合には早稲田大学への推薦権を放棄しなくてはなりません。」と明記されています。

学習院高等科

学習院高等科ウェブサイトのQ&Aに、「3年生は11月下旬までに,内部進学を希望するか他の大学を受験するかを決めます.この時期までに推薦入学等で他大学への進学が決定している学生も含め,他大学受験を希望する場合には学習院大学推薦辞退届を提出します。」と明記されています。

青山学院高等部

青山学院高等部のウェブサイトの大学進学に関するQ&Aに以下のように明記されています。

「他大学に出願する場合は、青山学院大学への推薦による内部進学はできなくなります。」

「原則として、青山学院大学にある学部学科と同一または類似の学部への推薦を受けることはできませんが、医歯薬系学部など、青山学院大学にない学部学科であれば可能です。また、指定校推薦もあります。」

立教池袋高等学校

立教池袋高等学校の「よくいただくご質問」に、「他大学に進学を希望する場合は、立教大学への被推薦権を放棄して受験することになります。受験対策の講座は設けていませんが、個別にサポートしています。」と明記されています。

立教新座高等学校

立教新座高等学校の「進路について」に以下のように明記されています。

「他大学進学を志す生徒には、高校2年から他大学進学クラスを原則1クラス設置し、国・数・英について、進度・難易度など一般クラスとは異なるカリキュラムで、受験を意識した授業を行っています。
他大学進学クラスに進んだ時点で、立教大学への推薦権を放棄することになりますが、立教大学への推薦を希望する場合は、3年次11月の最終期限までに放棄を取り消すことが可能です。」

EduCon
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3年次の11月で、推薦権の放棄を取り消すことができるのは魅力的ですね!!!

他大学を受験する際の内部推薦の権利の扱いについて言及していない高校

慶應義塾高等学校

慶應義塾高等学校ウェブサイトには内部推薦の権利を有した状態での他大学の受験の可否についての記載はありませんでした。2020年度に関しては、卒業生数732名のうち慶應義塾大学以外の進路を選んだ生徒はわずか6名とのことです。

2020年度卒業生数732名。うち慶應義塾大学に推薦された者726名。(その他の進路を選んだ者は6名)

https://www.hs.keio.ac.jp/course/index.html

慶應義塾女子高等学校

慶應義塾女子高等学校ウェブサイトには内部推薦の権利を有した状態での他大学の受験の可否についての記載はありませんでした、若干名ですが入学試験を受けて進学する生徒もいるようです。

また、入学試験を受けて進学する生徒もいます。参考までに、2021年の主な合格先を記します(2021年4月1日現在)。

学校名一覧
・慶應義塾大学法学部法律学科
・東邦大学医学部

https://www.gshs.keio.ac.jp/information/shinro.html

慶應義塾湘南藤沢高等部

慶應義塾湘南藤沢高等部ウェブサイトには内部推薦の権利を有した状態での他大学の受験の可否についての記載はありませんでした。

ほぼ全員が推薦により慶應義塾大学に進学します。

http://www.sfc-js.keio.ac.jp/careerpath/faculty.html

早稲田高等学校

早稲田高等学校ウェブサイトには内部推薦の権利を有した状態での他大学の受験の可否についての記載はありませんでした。

近年の卒業生(現役)の進学状況をみると、約50%が早稲田大学へ推薦で進学しています。

https://www.waseda-h.ed.jp/admission/result/

早稲田大学高等学院

早稲田大学高等学院ウェブサイトには内部推薦の権利を有した状態での他大学の受験の可否についての記載はありませんでした。

早稲田実業学校高等部

早稲田実業学校高等部ウェブサイトには内部推薦の権利を有した状態での他大学の受験の可否についての記載はありませんでした。進路状況によると、2020年度の卒業生435名のうち11名が早稲田大学以外の進路を選択していました。

学習院女子高等科

学習院女子高等科のウェブサイトには内部推薦の権利を有した状態での他大学の受験の可否についての記載はありませんでした。卒業後の進路によると、2020年3月の卒業生のうち約43%の卒業生がが学習院大学及び学習院女子大学以外の進路を選択していました。

明治大学附属明治高等学校

明治大学附属明治高等学校のウェブサイトには内部推薦の権利を有した状態での他大学の受験の可否についての記載はありませんでした。進路・進学実績によると、毎年約9割の生徒が明治大学へ進学しているそうです。

立教女学院高等学校

立教女学院高等学校のウェブサイトには内部推薦の権利を有した状態での他大学の受験の可否についての記載はありませんでした。

よくある質問」によると、立教大学以外の大学受験に対応した指導を実施してくれているそうです。

志望校決定のポイント

早稲田中学校・高等学校を除き、早慶の附属校に合格した場合に、他大学を受験する可能性はほぼありません。

GMARCHの附属校を受験する場合は、そのまま大学に内部進学したいと思っているご家庭と将来的には他大学受験も考えているというご家庭に分かれると思います。GMARCHの附属校にするかそれとも附属校ではない中学校や高校を受験するかに関しては、後者の中高一貫校もしくは高校の卒業生の何%がGMARCHと同等以上の難易度の国公立大学や私立大学に現役で合格できるのかという点を見極められるかが重要だと思います。

国立難関10大学・国公立医学部医学科に現役で合格する割合が低い中高一貫校と上記の大学附属校の中学入試時点の難易度がほぼ同等ならば、内部推薦の権利を保有したまま他大学を受験できる大学附属の中学を受験する方が良いかもしれません。なぜなら、そのような中高一貫校に在籍している生徒がGMARCHに現役で合格する確率は決して高くはないからです。

中高一貫校の進学実績については「地域別に有名進学校の進学実績をまとめました」から検索をすることができます。大学付属ではない中学校の進学実績がまとめてありますので、もしよろしければご覧ください。