この授業は総合的な学習の時間で行うことを想定しています。働いたことがない高校生に対して、社会が求めている能力の1つである創造力について、それがどのようなものなのかを、動画を見たり、グループワークをしたりすることによって考えてもらうことを目的としています。授業時間は50分を想定しています。
実際に使用したワークシートを本文の最後に添付しました。
企業が求める人材像の共通点を考える。
MBA取得者が入社したい企業の中から3つの企業を選びました。その3つの企業のウェブサイトに記載されている求める人物像を、以下のようにスライドにまとめ、生徒にその共通点について考えてもらいました。なお、本スライドは2015年に作成したものであるため、スライドに記載されている企業の求める人物像が現在のそれと一致していない可能性があることをご容赦ください。
Career Education 001-01共通項である創造力について考える。その①
私は創造力は2種類あると考えています。1つ目の創造力とは、特定の分野における先人たちの知恵に新しい発見を加える創造力であることを示します。この創造力は、大学の研究における創造力のイメージに近いです。具体的には、数学や物理などの研究における新しい発見があげられます。私は、この創造力を、ある専門分野における○○山という3,000mの山を学習をしながら登っていき、10m分だけ自分が土を盛ってその山を3,010mにする力と例えています。なお、使用したスライドは以下の通りです。
Career Education 001-02共通項である創造力について考える。その②
2種類目の創造力として、「異なる知識を融合して新しい価値を造り出す能力」を生徒に紹介します。ただ紹介をするだけだと生徒の印象に残らないので、まず以下の動画を見てもらいます。この動画を見た後に、この動画がどのような要素で成立しているのかを考えてもらいます。生徒からは、「ダンス」、「影絵」、「音楽」、「ストーリー」などの言葉がでると思います。そのような言葉が出てきたら、個々の要素1つだけで作られた動画だったとしてら、この動画ほどの感動は得られなかったのではないかと問いかけます。そして、異なる要素の融合によって新たな価値が生み出されているのではないかということを提案します。
この授業で学んだことについてまとめる。
ワークシートの最後にある「 今日の授業で学んだこと及びそれを今後の学校生活にどのように活かしていくのかについて3行でまとめてください。」を記載してもらう。
ワークシート
授業で使用したワークシートは以下のものです。
Career Education 001-04