【やりたいことが見つからない中高生向け】仕事の疑似体験2 マーケター

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今回は「ナニワの軍師、再起のテーマパーク~マーケター・森岡毅」の内容を参考に総合的な学習の時間で実施した授業を紹介します。授業時間は50分×1回を想定しています。動画を全て見てもらいたい場合には50分×2回が必要時間数になるかと思います。

下記のNHKのサイトで動画を購入して使用しました。

プロフェッショナル 仕事の流儀 「ナニワの軍師、再起のテーマパーク~マーケター・森岡毅」 −NHKオンデマンド
月額990円(税込)でNHKの名作見放題!倒産の危機にあったユニバーサル・スタジオ・ジャパンを、1年でV字回復させたマーケター森岡毅。2014年夏に挑んだハリー・ポッター、その舞台裏の闘いに密着。

上記のNHKオンデマンドのサイトで動画を購入することもできますが、NHK製作の動画以外も見たい場合には、U-Nextに加入後ポイントを利用してNHKオンデマンドを見るという方法もあります。

日本最大級の動画配信サイトU-NEXT

本ページの情報は2019年7月時点のものです。
最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。

授業の目的の説明

以下のワークシートを配布して、今日の授業の目的を説明します。目的は、

  1. 生徒にマーケティングの仕事を疑似体験してもらうこと。
  2. 生徒がマーケティングに興味を持つかを確認すること。
  3. 生徒がマーケティングの仕事と学校での学習との違いを体感すること。

です。

目的の1と2については、ワークシートの2番~4番の作業を通して達成することを試みました。3については、授業の中で、教員との対話をとおして違いを感じてもらい、その感じてもらった違いをワークシートの「5.今日の授業で学んだことを3行でまとめてください。」の欄に記載してもらうことにしました。

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グループで解決をするという習慣をつけてもらう

まずは、4人1組のグループになってもらいます。座席の近い生徒同士でグループを作ってもらう形で問題はないかと思います。

グループで作業をしてもらう目的は、私が民間企業複数社で働いていたときに、一人で作業をするということは少なく、チームで作業をするということが非常に多かったからです。中学生高校生のうちから、チームで問題解決に取り組むという習慣を身につけてもらいたいです。

来場者数を増やすためにどのような対策を考える。

生徒にUSJのマーケティング担当者になったと想像してもらいます。動画の途中で、「年齢別の来場者数のグラフ」が表示されのでそこで動画を止めて、「あなたなら来場者数を増やすためにどのような対策を取りますか。」と生徒に尋ねます。生徒自身に根拠と共にワークシートの2番の一番左の欄に自分の考えを書いてもらいます。そのあと、グループメンバーの意見を聞きワークシートにメモをした上で、最後にグループとしての意見をまとめるように指示します。

続いて、「季節別の来場者数のグラフ」が表示されるのでそこで動画を止めます。そこで、「あなたなら、来場者数を増やすためにどのような対策を取りますか。」と尋ねます。生徒自身に根拠と共にワークシートの3番の一番左の欄に自分の考えを書いてもらいます。そのあと、グループメンバーの意見を聞きワークシートにメモをした上で、最後にグループとしての意見をまとめるように指示します。

授業の感想を書く

マーケティングという仕事にどの程度興味を持ったかをワークシートの4番に、今日の授業でどんなことを学んだのかをワークシート5番に記載してもらいます。

マーケティングに興味をもってくれた生徒に勧める書籍

以下の書籍は高校生に読んでもらうことを前提としています。中学生ですと内容が難しすぎて最後まで読み進められない可能性があります。
私立学校ならば司書教諭にお願いをすると買ってもらえる場合があると思います。私は、個人で購入して生徒に貸したりもしていましたが、図書館で購入してもらえるならばそれが一番良い方法かと思います。

生徒がこの森岡さんのUSJにおける取組をもっと知りたいと言った場合には、「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門」と「USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか? 」を読んでみることを提案してみてください。

「その数字が戦略を決める」厳密にいうとマーケティングの本ではないとは思うのですが、データを使って物事を考えることの面白さを伝えるのに、適切な読みものかと思います。

大学でマーケティングを専攻してみたいという学生には、「グロービスMBAマーケティング」がお勧めです。

「グロービスMBAマーケティング」を読んで更にマーケティングについて学習したいという生徒がいたら、「コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント」を進めてみてください。この本を理解できていれば高校生としては申し分のないレベルかと思います。なお、「コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント」の原著は英語なので、英語が得意な生徒は原著を読んでみてもよいかもしれません。


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