【やりたいことが見つからない中高生向け】仕事の疑似体験3 商社

キャリア教育

今回はプロフェッショナル仕事の流儀「不屈の課長、情熱を力に~商社マン・片野裕」を用いて総合的な学習の時間に実施した授業を紹介します。授業時間は50分×1回を想定しています。動画を全て見てもらいたい場合には50分×2回が必要時間数になるかと思います。

下記のNHKのサイトで動画を購入して使用しました。
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2014058077SA000/

上記のNHKオンデマンドのサイトで動画を購入することもできますが、NHK製作の動画以外も見たい場合には、U-Nextに加入後ポイントを利用してNHKオンデマンドを見るという方法もあります。

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本ページの情報は2019年7月時点のものです。
最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。

授業の目的の説明

以下のワークシートを配布して、今日の授業の目的を説明します。目的は、

  1. 生徒に商社の仕事の一端を垣間見てもらうこと。
  2. 生徒に働くことについて分析し考えてもらうこと。
  3. 生徒にある仕事で働き続けるためにはどのような要素が重要なのかを考えてもらうこと。

です。

目的の1と2については、ワークシートの1番・2番の作業を通して達成することを試みました。目的の3については、授業の中で、生徒同士及び教師と生徒との対話を通して、自身の考えを深めてもらうことを試みました。最後にワークシートの「5.今日の授業で学んだことを3行でまとめてください。」の欄に今日の学びを記載してもらいました。

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動画を見ながら感じたことをメモしていく

動画を見ながら、働くということに関して、楽しそうだと思ったこと、辛そうだと思ったこと、これから学ばなければならないと思ったことをそれぞれ3点以上書くように指示をします。この作業を通して、生徒自身に、自分は何を楽しいと感じ、何を辛いと感じ、そして今の自分にどのような経験や能力が不足しているのかを考えてもらいます。

商社で働くことができるかを想像する

片野さんの仕事ぶりをみて、自分が商社で働くことができるかを想像し、理由とともにワークシートに記載するよう指示します。ここで私は、できるできないに対して意見を述べるのことも需要だけど、理由が論理的かどうかの方がより重要だと生徒に伝えました。仕事では唯一解がないため、だからこそ、説得力のある理由を考えだす力が求められるように思えたからです。

自分の考えを書いたらその考えを友人に伝え、また友人の考えを聞くように促しました。この作業をすることによって、どのような理由付けをすると説得力があるのかに学んでもらうことを意識しました。

働き続けるために必要な要素について考えを深める

近い将来生徒は仕事をしなければなりません。どうせ働くなら充実した気持ちで長く働けた方がよいように思えます。私は複数回の転職をしてきましたが、今思えば新卒で入社した会社で長く働き続けたほうが充実した人生を送れたのではないかと思わないこともないです。後悔をしないようにするためには、特定の物事を継続するためのやる気の源泉は何かを理解しておく必要があります。

そこで、まず、ワークシートの「3. あなたの今までの人生で最も長く続けられたことを思い出してください。また、それを長く続けることができた理由も考えてください。」という質問を通して、生徒が自分の継続力の源を探れるようにしました。

そして、ワークシート1~3の質問への回答を踏まえ、4で働き続けるためのモチベーションについて考えてもらいました。このモチベーションについて、友達と議論をした後に、私の考えるモチベーションについて説明をしました。それは、自分の仕事に誇りをもてるということです。言い換えれば、誰に批判されようとも自信をもって自分の仕事を他者に説明できるということです。例えば、私にとっては、たとえ高額の給料を得ていたとしても、社会に貢献していない仕事だと感じていた場合には、その仕事を長くは続けられないということです。それはその仕事に誇りを持てないからです。一方で、合法的に莫大な収益をあげることのみに働く意義を見出し、他の要素は一切気にしない人もいます。モチベーションの源泉は人それぞれなので、この授業が生徒が自身のモチベーションを考えるきっかけになってくれたらと思って授業を行っていました。

授業の感想を書く

今日の授業でどんなことを学んだのかをワークシート5番に記載してもらいます。

商社の仕事に興味をもった生徒に勧める書籍

黒木さんの小説は、ご自身のビジネス経験を活かし、かつ丁寧に調査をして書かれている印象を受けます。私は商社で働いたことはないのですが、小説の内容は商社で働いている友人から聞く話と類似しているので、かなり実際の世界に近い内容が書かれていると思います。以下の2冊がお勧めです。

仕事の疑似体験の過去の投稿

仕事の疑似体験シリーズの過去の投稿は以下よりご覧になれます。

【やりたいことが見つからない中高生向け】仕事の疑似体験1 編集者 
中学生や高校生から「何をやりたいのかわからない。」という質問をよく受けます。働くこととの直接的な関連が見えにくい内容を学校で学んでいるのですから分からないのが普通だと思います。そこで、総合的な学習の時間を用いて生徒に働くことのイメージを抱か...
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今回は「ナニワの軍師、再起のテーマパーク~マーケター・森岡毅」の内容を参考に総合的な学習の時間で実施した授業を紹介します。授業時間は50分×1回を想定しています。動画を全て見てもらいたい場合には50分×2回が必要時間数になるかと思います。 ...