私は必要であると考えます。可能であれば、総合的な学習の時間を専門として教えてたいぐらいです。その理由は、文部科学省の「総合的な学習の時間」に対する考え方に強く賛同するからです。
文部科学省は『今、求められる力を高める 総合的な学習の時間の展開』という資料の中で次のように述べています。
「総合的な学習の時間は、変化の激しい社会に対応して、自ら課題を見付け、 自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育てることなどをねらいとすることから、思考力・判断力・表現力等が求めら れる「知識基盤社会」の時代においてますます重要な役割を果たすものです。」http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2014/03/31/1338358_1_1.pdf
私自身がビジネスの現場で仕事をしていたときに、まさに上述されている能力が必要だと感じました。自ら主体的に考えて行動をしないと、他者からも信頼を得られないと感じました。
また、文武科学省は次のようにも述べています。
総合的な学習の時間の活動においては、教科横断的・総合的な課題について、創意工夫を活かした教育活動を実施すること。http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/021/siryo/attach/1397936.htm
私はこの教科横断的・総合的な課題へ対処する練習が非常に大切だと思っています。なぜなら、複数の分野の融合により新たな創造がなされると考えているからです。複数の知の融合による一例としてiPhoneがあると思います。iPhoneは2007年に発売された人気商品です。その特徴は、指による画面操作、電話機能、そして、インターネット接続、という異なる3要素を携帯電話として同時に有していることです。いずれの技術も単独では2006年以前に存在していました。しかし、誰もそれらの融合を試みなかったもしくはできなかったのです。結果として、Appleが知の掛け合わせによる創造を実現したのです。総合的な学習の時間でこのような創造の訓練をできると思うので、その時間は有用だと思っています。