今回は、交換留学という制度を用いて、海外有名大学・海外名門大学で学ぶ3つのメリットについて書いていきたいと思います。
投稿をぜひ読んでもらいたいのは、
- 大学選びで悩んでいる高校生
- 何か新しいことに挑戦したい大学生
- キャリアアップに役立つことをしたい大学生
です。
大学における交換留学制度とはどのようなものなのか?
交換留学とは、自分が通っている日本の大学に在籍したままある一定の期間海外にある大学で学ぶことができる制度です。概要は以下の通りです。
- 期間は短い場合で1学期間、長い場合で1年間です。
- 原則として、海外の大学で学習している間の授業料については、在籍している日本の大学の授業料だけを納めれば良いとされています。しかし、一部の有名大学、名門大学に留学する場合は、留学先の大学の授業料も支払わなければならない場合があるので、事前によく調査する必要があります。
- 海外の大学で履修した単位を在籍している日本の大学の単位として認めてもらえます。そのため、4年間で在籍している大学を卒業することが可能です。
まず世界大学ランキングにおける日本の大学の位置を確認しましょう
THEのWorld University Ranking 2019は以下のようになっています。100位までには東京大学と京都大学の2校しか入っていません。私はWorld University Ranking を唯一の評価基準とは思っていませんが、日本の大学と世界の大学を同一の尺度で比較する必要があるため、その順位を引用することにしました。今後世界を舞台に仕事をしたいと思った場合に、日本の大学以外に挑戦してみたいと思う高校生も少なくないのではないでしょうか。
1位 University of Oxford (オックスフォード大学)
2位 University of Cambridge(ケンブリッジ大学)
3位 Stanford University (スタンフォード大学)
…
42位 The University of Tokyo (東京大学)
…
65位 Kyoto University (京都大学)
(出典)
交換留学という制度の概要、世界大学ランキングにおける日本の大学の位置を確認していただいたところで、海外有名大学・海外名門大学で学ぶ3つのメリットについて考えていきたいとおもいます。
交換留学を用いて海外有名大学・海外名門大学で学ぶ3つのメリット
入学するのが極めて困難な大学で学ぶ機会を得ることができる
高校生のときに、世界大学ランキングの上位大学へ学部生として入学したいと思ったことがある方もいるかと思います。しかしながら、上位に位置する大学の大半は、アメリカやイギリスなどの英語圏に位置する大学です。それらの大学に入学するためには、次の困難を乗り越えなければなりません。
- 高校3年の時点で高い英語力が必要とされます。世界の有名大学においては、TOEFLかIELTSという資格試験しか認められていませんが、求められる英検力を分かりやすくお伝えするとすれば、英検1級に余裕で合格するレベルといえるかと思います。
- 入試の制度が日本とは大きく異なるため、日本の大学受験に向けての準備と海外の大学受験に向けての準備を並行して実施することにはかなりの困難が伴います。
- 学費が高く、そのような高額な学費を支払えないという状況もあるかもしれません。
このように、直接海外有名大学に大学1年生として入学をすることは、かなり大変なことが分かると思います。でも、交換留学制度を利用すれば世界的に有名な大学で学ぶ機会を得ることができます。その大学に入学を許された学生と同じ授業を受けることができます。これが、交換留学の1点目のメリットです。
日本の大学の中には、世界大学ランキング上位の海外大学と交換留学制度を有している大学が複数あります。この交換留学制度を用いると、海外の大学で数カ月から1年間学ぶことができます。もちろん、交換留学をするためには、それなりの英語力と在籍している大学での好成績が求められますが、高校卒業後に直接海外大学に入学することと比較すれば、難易度は下がります。
就職活動や大学院への進学に活用することができる
海外留学経験が就職活動に有利になるという点については賛否両論があります。
しかし、私の身近にいる海外留学経験者の中で世界大学ランキングの上位に位置する大学に交換留学をした方から、就職活動で苦労をしたという話を聞いたことがありません。たしかに、もともと能力もあり努力もできる人だからこそ、有名大学に留学することができ、結果として自分の希望する組織に入れたと考えれば、交換留学をしたことが就職活動に直接的に影響を与えたとは言えないかもしれません。しかし、それらの因果関係を証明することは難しいので、ある程度は有名大学への留学が就職活動に好影響を与えていると考えてよいと思います。
就職活動だけでなく、海外の大学院への留学に関しても、有名大学への交換留学はメリットがあります。例えば、有名大学に在学中にその大学の教授と親しくなり自分の能力を認めてもらい、その教授から推薦状を書いてもらうことができたという話があります。そして、その推薦状によって、その方は、自身が希望するかなり有名な海外の大学院に入学できたそうです。人と出会うということは、国が異なるとそう簡単にできることではありません。優秀な教授と出会えるという点において交換留学にはメリットがあるといえるでしょう。
偏差値の呪縛から解き放たれる
3点目のメリットは、現在在籍している大学が第一志望の学生の方にとっては、メリットにはなりません。なので、読み飛ばしてください。
日本の受験を経験していると、どうしても偏差値を気にしてしまいます。多くの方は、偏差値が高い大学を第一志望に、そこより偏差値が若干低い大学を第二志望にしていると思います。そのため、ある大学が第一志望でその大学に入学できなかった場合に、その大学に落ちたという悔しい思いを抱えながら他大学に進学するという状況が生じえます。
偏差値は大学進学を決めるうえでの1つの重要な指標ではありますが、絶対的な指標ではありません。大学の評価は、偏差値ではなく研究力や国際性等々の様々な指標によってなされるべきものです。世界大学ランキングはそのような多様な指標によって評価されることで作られています。(もちろん、それが絶対的に正しい評価と言うわけでもありません。)偏差値が高い第一志望の大学には入学できなかった場合、世界大学ランキングにおいてその第一志望の大学よりも上位の大学に交換留学することで、偏差値という指標から気持ち的に離れ、大学での本質的な学びに本格的にのめり込むことができるのではでしょうか。世界には、東京大学や京都大学と同等もしくはそれ以上に評価されている大学がたくさんあります。そんな大学での学びの時間はきっと充実した時間になるはずです。(もちろん、東京大学や京都大学をはじめとする日本の大学も世界的に高く評価されていることは重々承知しています。)
偏差値を否定するつもりは全くありません。でも、本当に評価されるべきは、偏差値の高い大学に入学したことではなく、大学の4年間で何を経験しどう成長したかだと思います。その経験値を高めるために、交換留学制度を用いて世界的に有名な大学で学ぶことは大いに役立つと思います。
海外有名大学に交換留学可能な大学のランキングを紹介します
以下の投稿で、何校の海外有名大学と交換留学が可能かについて、ランキング形式でまとめています。興味がある方はぜひご覧になってください。
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