今回は、中学受験の勉強について書きたいと思います。
想定している読者の方は、
- 中学受験をしないのが当然の地域に住んでいる保護者の方。
- 中学受験をする子供が多い地域に住んではいるものの、塾に行かせてまで中学受験をさせるのはどうかと思われている保護者の方。
- 子供に中学受験の勉強をさせるかどうか悩んでいる方。
です。
東京都や高知県を除けば、小学生とその保護者の方にとって、中学受験という言葉が家族の話題となることはほとんどないはずです。そのようなご家庭にとっては、地元の公立小学校に行き、地元の公立中学校に行き、そして、中学校で勉強を頑張り希望の公立高校や私立高校に進学するという流れが一般的かと思います。著者自身もこのルートを辿り大学を受験しました。しかし、私立の中高一貫校で教壇に立ち、また、私立中学の受験指導に携わるなかで、ある一つの思いを抱くようになりました。それは、
「実際に中学受験をしなくても、小学生のときに中学受験の勉強をしておいた方が、進路の選択の幅が広がるのではないか」
という思いです。今回の記事ではそのように考えるに至った3つの理由を書いていきたいと思います。3つの理由のうちの2つは、中学受験に向けて勉強をすることのメリットと言い換えることもできます。
この記事を最後までいただくと、中学を実際に受験しなくても、中学受験用の勉強をしておくだけで将来的に多くの恩恵を受けることができることを感じていただけると思います。
中学受験とはどんなものなのか?
中学受験とは、私立もしくは国公立の中学校に入学するために、小学校6年生がそれらの中学校の入学試験を受けることです。
受験科目
中学校の受験科目は、4科目か2科目のいずれかの場合が多いです。
4科目:国語、算数、理科、社会
2科目:国語、算数
難関といわれる中学校ほど入試科目として4科目を課すことが多いですが、難関中学のなかでも灘中学校のように国語、算数、理科の3科目だけという例外も存在します。
また、帰国生を対象とした入試の場合が多いですが、入試科目に英語を入れて、国語、算数、英語の3科目で受験可能な中学校も増えてきています。
中学受験が盛んな地域
中学受験が盛んな地域というと人口の多い大都市圏と思われるかもしれません。
国立・私立中学の生徒数(中学受験率)が多い都道県のランキングの上位5位までを紹介します。この表を見て、高知県が2位に入っていることに驚く方も多いかもしれません。
5位の広島県でも、100人あたり11.42人しか国立・私立の中学生の生徒はいないため、ここに記載されている以外の都道府県においては、90%以上の児童にとっては中学受験は縁のないものであることが推察されます。
順位 | 都道府県 | 中学生100人あたりの国立・私立中学生徒数 |
1 | 東京都 | 25.31 人 |
2 | 高知県 | 20.44 人 |
3 | 奈良県 | 13.55 人 |
4 | 京都府 | 13.33 人 |
5 | 広島県 | 11.42 人 |
出典
中学受験にかかる費用
もし塾に子供を塾に行かせるならば、それなりの費用がかかります。下記のサイトでは、中学受験の塾ために必要な費用は小学校4年生からの3年間で200万円と書かれています。私の実感としてはもう少しお金をかけている家庭が多いように思えます。
これだけの金額を支払える家庭の数は決して多くはないと思います。また、そもそも受験が必要な中学が存在しない地域では、中学受験用の塾もありません。だからといって、目指す学力にもよりますが中学受験の勉強をすることができないかというと、決してそんなことはありません。
小学生に中学受験の勉強を勧める3つの理由
先取り学習ができる
1点目の理由は、中学受験の勉強をすることによって、中学生で学習する内容の先取り学習ができることです。その点について順を追って説明していきます。
全ての児童が大学受験を目指すわけではありませんし、難関大学へ進学することがより良い人生を保証してくれるわけでもありません。しかし、もし子供が望むなら子供を難関大学へ進学させてあげたいと思う保護者の方もいらっしゃると思います。
難関大学への合格の決め手は、先取り学習です。なぜなら、大学受験では、出題される範囲が決まっているからです。そのため、学習すべき範囲をいかに早く学習し終え、その復習にいかに時間を割くことができるかで合格確率が変わります。
先取り学習の重要性について確認するために、まずはどこの高校が、難関大学への高い合格率を有しているかを確認したいと思います。慶應大学、早稲田大学をはじめとして、私立の大学でも難関大学と言われるところはたくさんありますが、今回は国立大学のなかでも難関と言われる大学や学部への合格率をデータとして引用しました。なぜなら、私立大学と比較して国立大学の方が、学習する科目数が多く、学習する分量も多くなるため、先取り学習の成果がより反映されやすいと考えたからです。
東大・京大・国公立医学部への合格率は中高一貫校が高い
東大・京大・国公立医学部への合格率が上位の学校は以下の通りです。この数値は、2018年受験の現役生を対象としている、合格率(現役合格者数/卒業生数)のランキングです。引用元のデータに「区分」という概念を著者が加えています。
順位 | 高校名 | 設置 | 区分※ | 所在地 | 合格率(%) |
1 | 灘 | 私立 | 中高一貫 | 兵庫 | 53.9 |
2 | 筑波大付属駒場 | 国立 | 中高一貫 | 東京 | 53.7 |
3 | 桜蔭 | 私立 | 完全中高一貫 | 東京 | 37.7 |
4 | 栄光学園 | 私立 | 完全中高一貫 | 神奈川 | 37.6 |
5 | 開成 | 私立 | 中高一貫※ | 東京 | 36.4. |
※ 「中高一貫」とは、多くの生徒が中学校から入学する一方で、高校入試を経て入学する生徒も在籍している高校のことです。高校から入学する生徒の割合は学校によりますが、半数を超えることはありません。一方「完全中高一貫」とは、全ての生徒が中学校から在籍している生徒で、高校での生徒募集を行わない高校のことです。
出典:
上記の表を見ていただくと、東大・京大・国公立医学部への合格率の上位5校は、全て中高一貫校であることが分かるかと思います。
中高一貫校における先取り学習(先取りカリキュラム)
中高一貫校では公立の中学や高校と比較して遥かに速い進度のカリキュラムが組まれています。学校によって、その進度に差はありますが、平均をとると以下のようなカリキュラムになるかと思います。下表では、多くの中高一貫校で先取り学習が行われている英語と数学についてまとめます。
中高一貫校の学年 | 英語 | 数学(文系) | 数学(理系) |
中1 | 公立中で学ぶ 中1から中3の範囲 |
公立中で学ぶ 中1から中3の範囲 |
公立中で学ぶ 中1から中3の範囲 |
中2 | |||
中3 | 公立高で学ぶ高1の範囲 | 数Ⅰ・A | 数Ⅰ・A |
高1 | 公立高で学ぶ高2の範囲 | 数Ⅱ・B | 数Ⅱ・B |
高2 | 公立高で学ぶ高3の範囲 | 問題演習 | 数Ⅲ |
高3 | 問題演習 | 問題演習 | 問題演習 |
上記の表を見てもらうとお分かりになるかと思いますが、文系の大学を受験する場合、数学に関して言うと、高校1年生のときには大学受験で必要な全範囲の内容を学び終わっていることになります。このカリキュラムについてこられる生徒であれば、難関大学への合格確率が上がるのは必然だと思います。
中高一貫校が先取り学習を実施できる理由
それは、中高一貫校に入学した生徒は、小学生のときに中学受験の勉強を通して公立の中学校で学習する内容の一部を既に学習しているからです。例えば、国語でいうと、難関中学校に合格する生徒は、おそらく中学1年の時点で公立高校の入試問題をかなり解くことができると思います。少なくとも文法問題に関しては関しては満点近く取れると思います。
小学生時点での先取り学習が中学や高校での学習を楽にする
このように、小学生のときに中学受験の勉強をしておくと、子供が中学生になったときに、中学校で学ぶ内容を容易に理解できるようになり、その結果として、独学でも中学内容もし興味があれば高校内容までも先取りで学習する余裕をもつことができるようになります。
知的好奇心が満たされる
中学受験で必要とされる内容を学習する理由の2点目は、小学校の勉強が簡単だと思っている生徒や小学校で学習していること以外の内容を学びたい生徒の知的好奇心を満たすことができるという点です。
勉強が好きな生徒にとって小学校と中学校の勉強は簡単すぎる?
著者自身の学習経験と教員としての経験を踏まえると、勉強が好きな生徒は、小学校、中学校、高校それぞれに在籍している時に、次のように感じるのではないかと思っています。
勉強が好きな子の、学校での学習内容に対する感想 | ||
小学生のとき | 簡単だなあ。 | |
中学生のとき | 簡単だなあ。 | |
高校生のとき | 急に難しくなったぞ。特に、数学と英語と理科が。 |
このように、小学校と中学校で学ぶ学習内容に比較して、高校で学ぶ学習内容が極端に難しいと感じる子供が多いように思います。
著者自身は英語担当教員でしたが、中学校の教科書で扱われている英文の内容と高校の教科書で扱われる英文の内容を比較すると、内容・文法・語彙ともに格段にレベルが上がっているといって差し支えないと思います。
小学生のときに、子供が学校の勉強が簡単だなと感じている場合に、中学受験用の勉強はその退屈さを解消するひとつの手段になると思うのです。You Tube で難関中学の問題を解いている動画がありますので紹介します。
勉強が好きな子供にとって面白い内容だと思いませんか?
この動画では開成中や灘中という最難関中学の入試問題を扱っているので、「中学受験用の勉強をしたからといって、小学生がこんな難しい問題にすぐに解けるようになるわけがないでしょう!」と思われるかもしれません。全ての中学がこのように難しい問題を出題するわけではありません。しかし、問題の難易度が下がったとしても、それぞれの入試問題には問題を解く過程に学ぶ楽しさ面白さが含まれているように思われるのです。その楽しさや面白さが、子供のもっと学びたいという知的好奇心を刺激する可能性があります。
知的好奇心は英語の学習で満たしたほうが良いのではないか?
小学生時点における学校の勉強が簡単すぎると感じるならば、英語の勉強の先取りを始めた方が良いのではないかと思われる保護者の方もいるかもしれません。
早期の英語教育にはメリットとデメリットがあることが知られています。この議論を始めてしまうと、それだけで一つの記事になってしまうので、割愛させていただきますが、日本語で教科の内容を学ぶことよりも、英語の方を優先させたいと思われるのであれば、英語を優先したほうが良いと思います。なぜなら、早期の英語教育にはメリットとデメリットがあり、メリットを享受できる可能性もあるからです。早期の英語教育のメリットを享受できれば、保護者の願った通りに子供の英語力が身につく可能性があります。もちろん、早期の英語教育は上手くいかない場合もあるので、そのリスクを背負う必要はあるかと思います。最終的にはご家庭の教育方針次第だと思います。
英語の学習は、ものすごく大雑把に言えば、「英語のシャワーを浴びることによって日本語と同じように英語を学ぶ方法」と「日本語がある程度できるようになってきた後に体系的に英語を学ぶ方法」の2種類に分けられます。前者の学習方法は、開始するのは幼ければ幼いほど良いと言われており、小学校高学年から開始する学習方法としてはあまり適切な方法だと思います。加えて私自身にそのような学習方法を指導をした経験がないので、それを説明することができません。そのため、今回は後者の「日本語がある程度できるようになってきた後に体系的に英語を学ぶ方法」についてお話します。
英語の先取り学習をしたい場合には、以下のようなカリキュラムがオススメです。目標を2段階で設定します。まず、中2の1月までに英検2級を取得することです。そして、高校入学後の高1の1月で準1級を取得してください。今まで私立の中高一貫校や進学塾で英語を指導してきた経験から判断するに、各都道府県におけるトップ5以内の公立高校を目指しておりかつそれらの高校に合格できる可能性が高い生徒なら、正しい学習方法で学べば、小6の12月から中2の1月までの約2年間の学習期間だけで、英検2級を取得できます。
中学2年の1月までにおける理想的な学習のペースは以下の通りです。期間ごとに文法と単語の学習を並行して進め、それらが終わった段階で過去問演習に進んでください。小6の12月から始めるのでは遅すぎると感じられる場合は、前倒しで以下の計画を進めていただいても良いかと思います。小4の12月からであればなんとか以下の計画を進められると思います。「なんとか」と言う言葉を使ったのは、以下の教材は全て中学生や高校生向けの教材なので、あまりに学年が低いと日本語の説明を理解できずに、挫折してしまう場合があるからです。
学年 | 文法 | 単語 | 英検過去問 | ||
小6の12月 | ‐ | 小6の3月 | 中学校1年の教科書ワーク | 英検5級 でる順パス単 | 2020年度版 英検5級 過去6回全問題集 |
中1の4月 | ‐ | 中1の8月 | 中学校2年の教科書ワーク | 英検4級 でる順パス単 | 2020年度版 英検4級 過去6回全問題集 |
中1の9月 | ‐ | 中1の3月 | 中学校3年の教科書ワーク | 英検3級 でる順パス単 | 2020年度版 英検3級 過去6回全問題集 |
中2の4月 | ‐ | 中2の8月 | 高校英文法の学習 1周目 高校の英文法が1冊でしっかりわかる本 |
英検準2級 でる順パス単 | 2020年度版 英検準2級 過去6回全問題集 |
中2の9月 | ‐ | 中2の1月 | 高校英文法の学習 2周目 | 英検2級 でる順パス単 | 2020年度版 英検2級 過去6回全問題集 |
教科書ワークについては、進学する予定の公立中の英語教科書の出版会社と同じ出版会社の内容のもの扱っている教科書ワークが良いと思います。採択率が高い3社の教科書ワークを以下にまとめておきます。教科書ワークはAmazonでは入手しにくいので、教科書を取り扱っているお近くの書店にお問い合わせされると良いかと思います。
文法 | 東京書籍 | 開隆堂 | 三省堂 |
中学校1年の教科書ワーク | 東京書籍版 NEW HORIZON 英語1年 | 開隆堂版 SUNSHINE 英語1年 | 三省堂版 NEW CROWN 英語1年 |
中学校2年の教科書ワーク | 東京書籍版 NEW HORIZON 英語2年 | 開隆堂版 SUNSHINE 英語2年 | 三省堂版 NEW CROWN 英語2年 |
中学校3年の教科書ワーク | 東京書籍版 NEW HORIZON 英語3年 | 開隆堂版 SUNSHINE 英語3年 | 三省堂版 NEW CROWN 英語3年 |
教科書ワークの文章による説明だけでは、途中で挫折しそうだという場合には、スタディサプリの中学講座がオススメです。オススメする理由は3点あります。
- スタディサプリで英語の授業を実施している先生方の授業がわかりやすい。
- 初めて中学英文法を学習する生徒にとってはテキストを読むよりも、動画で説明を聞いた方が挫折しにくく、継続しやすい。
- レベルが高い授業にも関わらず、月額1,980円と受講料が安い。
スタディサプリの中学講座の英語では、教科書会社別の講座に加えて、教科書会社に関係なく中学英語を段階的に学習できる講座が準備されています。基礎と応用がありますが、以下の順序で学習をしていくと効率的だと思います。基礎が簡単すぎると感じた場合は、応用だけを中1、中2、中3の順でに学習していく流れで問題ないと思います。講座のカリキュラムの詳細については、公式サイトに掲載されている授業ラインナップの20ページをご覧ください。
順序 | 講座名 | 講義数 |
1 | 中1 英語(基礎) | 24講義 |
2 | 中1 英語(応用) | 24講義 |
3 | 中2 英語(基礎) | 24講義 |
4 | 中2 英語(応用) | 24講義 |
5 | 中3 英語(基礎) | 24講義 |
6 | 中3 英語(応用) | 24講義 |
高校英文法の先取りに関しては、スタディサプリの高校講座を活用することができます。スタディサプリ高校講座には、ベーシックレベル、スタンダードレベル、ハイレベル、トップレベルの4つのレベルがあります。公式ウェブサイトによるとそれぞれのレベルの目安は、以下のようになっています。
ベーシックレベル | 教科書レベルの基礎項目をしっかり学びたい方向け |
スタンダードレベル | 一般的な国公立、私立大学レベルを目指す方向け |
ハイレベル | 難関国公立、難関私立大学レベルを目指す方向け |
トップレベル | 最難関国公立、最難関私立大学レベルを目指す方向け |
英検2級の合格に必要な文法の習得だけを目標とするなら、「高1ベーシックレベル英語」と「高1 スタンダードレベル英語<文法・読解編>」の2講座を受講して内容を理解できれば十分だと思います。詳細はそれらの講座のカリキュラムが記載された授業ラインナップの1ページご覧ください。14日間は無料体験ですので、まずは授業を聞いてみて、自分に合いそうだった続けてみると良いと思います。
パス単については、1周目に英語をみたら1秒後に日本語言えるように練習し、2周目に日本語をみたら1秒後に英語を言えるように練習し、3周目に日本語をみたらすぐに英語のスペルが書けるように練習してください。
自学自習に必要な教材が容易に手に入る
3点目の理由は、中学受験向けの教材を容易に手に入れることができることです。
中学受験に合格することを目的とするならば、通塾する必要があるでしょう。しかし、中学受験で必要な内容を学ぶことだけを目的とするならば、市販の教材を用いた学習や通信教育でその目的を達成することができます。
国語の教材
同一学年の小学生であっても、国語力には大きな差があります。中学受験の国語は、文章の難易度は上がりますが、算数や理科と比較すれば、小学校の学習の延長線上にあるという感覚に近いものがあります。そのため、どの教材が適切かどうかは、子供の現在の国語力によって変わってきます。書店で実際に教材を手に取ってみて、子供が興味を持った教材を選ぶのが良いと思います。
算数の教材
中学受験の算数は、国語と同様にもちろん小学校の学習の延長上にある教科なのですが、国語と比較すると、中学受験独自の考え方がより必要になってくる教科です。そのため、小学校の算数が得意であったとしても、中学受験専用の基礎的な教材から始めたほうが、子供が楽しみながら取り組めると思います。
初めて中学受験の算数に挑戦される場合は、安浪京子先生が書いている以下の参考書から始めると良いと思います。このシリーズは、書籍に合わせてYou Tubeの動画があるため、初めて中学受験の算数を学習される子供にとって、取り組みやすいと思われるからです。
この書籍は、「数・割合と比・速さ」編と「図形・場合の数」編 に分かれています。それぞれに動画での授業説明がついています。
「数・割合と比・速さ」編
<テキスト>
「図形・場合の数」編
<テキスト>
理科・社会の教材
実際に中学受験をしないのであれば、理科と社会まで学習する必要性は低いと思います。子供が理科がものすごく好き、もしくは、社会がものすごく好きという場合に限り、書店に行って子供のレベルにあった参考書を買って学習をすると良いと思います。
<理科の参考書>
<社会の参考書>
体系的な学習
ご自身で参考書を選ぶのが大変な場合には、通信教育を利用するというのも一つの選択肢です。
スタディサプリ
月額980円という驚くほど安い金額で動画を見ることができます。応用レベル講座を受講されると中学受験の勉強ができるかと思います。
Z会の通信教育
Z会の中学受験コースならより本格的に中学受験の勉強ができます。通塾することに比べると格段に安く学習を進めることができます。例えば、小学4年生で2科目の学習なら月額8,838円(毎月払い)です。12ヶ月一括払いならさらに安くなります。体系的なカリキュラムで学ぶことができるので非常に魅力的だと思います。
まとめ
発展的な学習に向けて
国語、算数、理科、社会の全ての教科において、中学受験で求めらえる内容の学習をする必要はないかと思います。まずは、国語か算数のいずれかのうち、子供に好きな方に挑戦させて、楽しんでやっているようだったら、教科数を増やしていけば良いと思います。
この記事は、地方に住む小学生に実際に中学受験をすることを勧めているのではなく、市販の教材や通信教育を用いて自宅で中学受験用の学習をすることで、将来の進路選択の可能性を広げてもらうことを目的として書いていることを改めてお伝えさえてください。ただし、もし子供が中学受験をしたいと言った場合には、寮をもつ中学校が全国にありますので、そのような中学を実際に受験をすることも可能です。
子供のやる気を高めるための子供との接し方
お子様がなかなか勉強をしないもしくはお子様との関係が上手くいかないという保護者の方もいらっしゃるかもしれません。世の中には子供との接し方に関する情報が溢れています。もちろん、学校や塾の先生からのアドバイスや同世代の子供をもつ保護者の方からの情報が、有益な情報となる場合もあるでしょう。しかしながら、私が長年教育に従事していて感じることは、それぞれの子供の個性は非常に強く、そのため、ある子供に対して最適な学習方法が他の子供にも適応できるという状況はなかなか生じえないということです。そのような状況において、「普遍的に適応可能な親の行動とは何か」というテーマで、以下の記事に可能な限りデータに基づく情報を集めました。ご興味のある方は読んいただけると嬉しいです。
良い教員を見極めるための視点
中学校や高校を選択される際に、それぞれの学校の教育の質、特に先生方の実力、について気になる保護者の方も多いかと思います。教育産業に従事されていない保護者の方は、ご自身が出会ってきた先生が、良い教員かどうかを判断するうえでの指標になるかと思います。以下の記事では、私が学校や塾で働いてきた経験から、主に進学校で教壇に立っている教員に関して、良い教員かどうかを見極めるためのポイントをまとめてみました。