こんにちは、EduCon(@Edu_Con_2019)です。今回は群馬県における学校選択について書きます。具体的には、
中央中等、四ツ葉中等、公立中から前橋高校、という3つの選択肢のうち、難関大合格に有利なのはどの選択なのかについて、中央中等、四ツ葉中等そして前橋高校の2020年度の大学合格実績を基に分析していきます。
中央中等、四ツ葉中等、公立中から前橋女子高校、という3つの選択肢の比較については、以下の記事をご覧ください。
群馬県内の高校から難関大学への進学を目指す時、お住まいの地域にもよりますが、男子ならば、中央中等、四ツ葉中等、前橋高校、高崎高校、太田高校、女子ならば、中央中等、四ツ葉中等、前橋女子高校、高崎女子高校、太田女子高校が、まず進学先として候補に挙がるのではないでしょうか。
まず、2020年4月21日(火)時点で、2020年度の大学合格実績を入手することができた、中央中等、四ツ葉中等、前橋高校の3校に関して、各校の大学合格実績を比較した上で、そこから見えたきた特徴を紹介します。
次に、私自身の3つの経験、①自身は地方公立校進学の出身、②首都圏の私立中高一貫校での教諭としての勤務経験、そして、③塾における私立中学受験に向けての指導経験、を融合して、公立中から前高を目指す生徒へのアドバイスを書いていきます。
この記事を読んで役に立つ情報を得られる方は、
- 2020年度における前高の東大現役合格者数が1名となり、前高に進学することを躊躇しはじめた小学生や中学生
- 2020年度における前高の東大現役合格者数が1名となり、子供を前高に進学させることについて悩み始めた保護者の方
- 2020年度における前高の東大現役合格者数が1名となり、前高は凋落したと思われている方→決してそんなことはありません
です。
しかし、進学校と言われる中等教育学校や高等学校を選択される児童・生徒及び保護者の方が、各学校の進学実績を学校選択の一つ重要な指標とみなしていることはほぼ間違いないと思います。そのため、今回の記事を進路選択の際の1つの参考資料として扱っていただければ幸いです。
長い文章ですので、目次から必要な情報を選択して読んいただけると嬉しいです。
中央中等、四ツ葉中等、前橋高校の2020年度大学合格実績の特徴
2020年度の大学合格実績で多くの方が注目されているのは、中央中等及び四ツ葉中等から4人ずつ東大に現役合格した一方で、前高からは1人しか東大に現役合格しなかったということだと思います。
たしかに中央中等と四ツ葉中等は、1学年の人数が前高よりもはるかに少ないことを考えると東大現役合格率という観点でも、前高は物足りなく感じますよね。
東大現役合格率だけを見ればたしかにそうかもしれません。でも、それぞれの学校で最大でも5人にも満たないわずかな合格実績だけで、その学校の進学実績を判断するのは危険だと思います。
そこで、今回は、東大、京大、東工大、一橋大、及び国公立大学医学部への現役合格者数を合算した上で、現役合格率を比較しました。現役合格率は、中央中等が12.3%、四ツ葉中等が4.2%と、前高が6.4%でした。
現役合格率でみると、中央中等が突出して高いですね!
そうですね。でも現役生に過年度生も加えて、上述した大学学部の合格者数を合算の上合格率を算出すると、中央中等が13.1%、四ツ葉中等が5.9%と、前高が13.0%となります。なお、現役生と過年度生を合算して合格率を算出する場合には、2019年3月の卒業生と2020年3月の卒業生との平均値を分母に用いています。
現役生と過年度生を合算して考えると、中央中等と前高の合格率はほぼ同じになるのですね。
その通りです。その理由は、中央中等はほぼ現役で上記の大学に合格しているのため過年度生を加算しても合格者数が僅かしか増加しないのに対して、前高では過年度生が国公立医学部医学科に多数合格しているからです。
難関私立はどうなんですか?
早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学への現役合格者数を合算した上で、現役合格率を比較しました。現役合格率は、中央中等が36.9%、四ツ葉中等が30.5%と、前高が29.0%でした。
中央中等が若干高いものの大差はないですね。
そうですね。現役生に過年度生も加えて、上述した大学学部の合格者数を合算の上、合格率を算出すると、中央中等が38.5%、四ツ葉中等が30.5%と、前高が38.9%となります。
過年度生を加えると、中央中等と前高が、ほぼ同じぐらいで、四ツ葉中等とは少し差を付ける感じになるんですね。
はい。ただ、私立大学の場合は延べ合格者数なので、1人の優秀な生徒が複数の大学・学部に合格している可能性があるので、その点は学校説明会の際に各学校に確認する必要があるかもしれないですね。
今は医学部人気が高いですが、私立大学の医学部医学科への合格実績はどうなんでしょうか?
私立大学医学部医学科への現役合格率は、中央中等が3.3%、四ツ葉中等が1.7%と、前高が1.0%でした。現役生に過年度生も加えて、合格率を再計算すると、中央中等が6.6%、四ツ葉中等が3.4%と、前高が7.9%となります。
私立の医学部医学科に現役で入るのはかなり大変なのですね。
国公立大学、私立大学を問わず、何が何でも医学部医学科に入りたいという生徒は一定数いると思います。その全員が現役で医学部医学科に合格できる学力を身につけることはなかなか大変なので、結果として過年度生としての合格者が多くなっているのだと思います。では、細かく合格実績を見ていきますね。
中央中等、四ツ葉中等、前橋高校における大学別の大学合格実績
難関国立大学 + 国公立医学部(現役生)
表1 難関国立大学及び国公立医学部への現役合格者数及び現役合格率の比較(現役生)
現役生のみ | ||||
中央中等 | 四ツ葉中等 | 前橋高校 | ||
東京大学 | 文系 | 1 | 1 | 1 |
理系 | 3 | 3 | 0 | |
京都大学 | 文系 | 1 | 0 | 3 |
理系 | 2 | 0 | 2 | |
東京工業大学 | 0 | 0 | 1 | |
一橋大学 | 0 | 0 | 1 | |
国公立医学部(上記の大学の医学部は除く・防衛医大は含む) | 8 | 1 | 12 | |
上記の大学の現役合格者数 | 15 | 5 | 20 | |
卒業生総数 | 122 | 118 | 314 | |
上記の大学の現役合格率 | 12.3% | 4.2% | 6.4% |
出典:2020年インターエデュ中央中等大学合格者数、2020年インターエデュ四ツ葉中等大学合格者数、2020年インターエデュ前橋高校大学合格者数
表1を見ていただくと、難関国立大学及び国公立医学部への現役合格者総数では、中央中等が15人、四ツ葉中等が5人、そして、前橋高校が20人と、前橋高校の現役合格者数が最も多くなっています。一方で、現役合格率については、中央中等が12.3%、四ツ葉中等が4.2%、そして、前橋高校が6.4%と、中央中等が最も高くなっています。現役合格者数と現役合格率で首位が入れ替わるのは、中央中等と四ツ葉中等の卒業生総数が120人前後であるのに対して、前橋高校の卒業生総数が314人と約2.6倍も多いためです。
難関国立大学 + 国公立医学部(現役生+過年度生)
表2 難関国立大学及び国公立医学部への合格者数及び合格率の比較(現役生+過年度生)
現役生 + 過年度生 | ||||
中央中等 | 四ツ葉中等 | 前橋高校 | ||
東京大学 | 文系 | 1 | 1 | 1 |
理系 | 3 | 3 | 4 | |
京都大学 | 文系 | 1 | 0 | 3 |
理系 | 2 | 0 | 2 | |
東京工業大学 | 0 | 0 | 1 | |
一橋大学 | 0 | 0 | 2 | |
国公立医学部(上記の大学の医学部は除く・防衛医大は含む) | 9 | 3 | 28 | |
上記の大学の合格者数 | 16 | 7 | 41 | |
卒業生総数(2019年3月卒と2020年3月卒の平均) | 122 | 118 | 316.5 | |
上記の大学の合格率 | 13.1% | 5.9% | 13.0% |
表2を見ていただくと、現役生と過年度生を合計した、難関国立大学及び国公立医学部への合格者総数では、中央中等が16人、四ツ葉中等が7人、そして、前橋高校が41人なります。現役合格者数は、中央中等が15人、四ツ葉中等が5人、そして、前橋高校が20人でしたので、過年度生を加算することにより、中央中等が1人、四ツ葉中等が2人、そして、前橋高校が21人、それぞれ合格者数が増加していることが分かります。前高の合格者数が急増している要因は、過年度生の医学部合格者が16人いるからです。このことから、前高の生徒は、国公立医学部に進学したいという強い意志をもち、卒業後も学習を続ける生徒が多いことが窺えます。
現役生に過年度生も加えて、上述した大学学部の合格者数を合算の上合格率を算出すると、中央中等が13.1%、四ツ葉中等が5.9%と、前高が13.0%となります。現役生と過年度生を合算して考えると、中央中等と前高の合格率はほぼ同じになります。
早慶上智理科大(現役生)
続いて、難関私立大学である、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学の現役合格者数と現役合格率を見ていきます。
表3 早慶上智理科大への現役合格者数と現役合格率
現役生のみ | ||||
中央中等 | 四ツ葉中等 | 前橋高校 | ||
早稲田大学 | 12 | 10 | 22 | |
慶應義塾大学 | 10 | 6 | 13 | |
上智大学 | 1 | 2 | 1 | |
東京理科大学 | 22 | 18 | 55 | |
上記の大学の現役合格者数 | 45 | 36 | 91 | |
卒業生総数 | 122 | 118 | 314 | |
上記の大学の現役合格率 | 36.9% | 30.5% | 29.0% |
表3を見ていただくと、難関私立大学への現役合格者総数では、中央中等が45人、四ツ葉中等が36人、そして、前橋高校が91人と、前橋高校の現役合格者数が最も多くなっています。一方で、現役合格率については、中央中等が36.9%、四ツ葉中等が30.5%、そして、前橋高校が29.0%と、中央中等が最も高くなっています。
早慶上智理科大(現役生+過年度生)
早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学の合格者数と合格率を見ていきます。
表4 早慶上智理科大への合格者数と合格率(現役生 + 過年度生)
現役生 + 過年度生 | ||||
中央中等 | 四ツ葉中等 | 前橋高校 | ||
早稲田大学 | 13 | 10 | 26 | |
慶應義塾大学 | 11 | 6 | 19 | |
上智大学 | 1 | 2 | 2 | |
東京理科大学 | 22 | 18 | 76 | |
上記の大学の合格者数 | 47 | 36 | 123 | |
卒業生総数(2019年3月卒と2020年3月卒の平均) | 122 | 118 | 316.5 | |
上記の大学の現役合格率 | 38.5% | 30.5% | 38.9% |
表4を見ていただくと、現役生と過年度生を合計した、難関私立大学への合格者総数では、中央中等が47人、四ツ葉中等が36人、そして、前橋高校が123人なります。現役合格者数は、中央中等が45人、四ツ葉中等が36人、そして、前橋高校が91人でしたので、過年度生を加算することにより、中央中等が2人、四ツ葉中等が0人、そして、前橋高校が32人、それぞれ合格者数が増加していることが分かります。
現役生に過年度生も加えて、難関私立大学の合格者数を合算の上、合格率を算出すると、中央中等が38.5%、四ツ葉中等が30.5%と、前高が38.9%となります。現役生と過年度生を合算して考えると、前高の合格率が中央中等のそれを若干上回ります。
私立大学の場合は延べ合格者数なので、1人の優秀な生徒が複数の大学・学部に合格している可能性があります。その点は学校説明会の際に各学校に確認する必要があると思います。
私立大学医学部医学科 (現役生)
最後に私立大学の医学部医学科ついてみていきます。
表5 私立大学医学部医学科への現役合格者数と現役合格率
現役生 | ||||
中央中等 | 四ツ葉中等 | 前橋高校 | ||
私立大学医学部医学科の現役合格者数 | 4 | 2 | 3 | |
卒業生総数 | 122 | 118 | 314 | |
私立大学医学部医学科の現役合格率 | 3.3% | 1.7% | 1.0% |
表5を見ていただくと、私立大学医学部医学科への現役合格者総数では、中央中等が4人、四ツ葉中等が2人、そして、前橋高校が3人と、中央中等の現役合格者数が最も多くなっています。現役合格率についても、中央中等が3.3%、四ツ葉中等が1.7%、そして、前橋高校が1.0%と、中央中等が最も高くなっています。
私立大学医学部医学科(現役生+過年度生)
最後に、私立大学医学部医学科に関して、現役生と過年度生とを合算した場合の合格者数と合格率についてみていきます。
表6 私立大学医学部医学科への合格者数と合格率(現役生+過年度生)
現役生+過年度生 | ||||
中央中等 | 四ツ葉中等 | 前橋高校 | ||
私立大学医学部医学科の合格者数 | 8 | 4 | 25 | |
卒業生総数 | 122 | 118 | 316.5 | |
私立大学医学部医学科の合格率 | 6.6% | 3.4% | 7.9% |
表6を見ていただくと、現役生と過年度生を合計した、私立大学医学部医学科への合格者総数では、中央中等が8人、四ツ葉中等が4人、そして、前橋高校が25人なります。現役合格者数は、中央中等が4人、四ツ葉中等が2人、そして、前橋高校が3人でしたので、過年度生を加算することにより、中央中等が4人、四ツ葉中等が2人、そして、前橋高校が22人、それぞれ合格者数が増加していることが分かります。
現役生に過年度生も加えて、私立大学医学部医学科の合格者数を合算の上、合格率を算出すると、中央中等が6.6%、四ツ葉中等が3.4%と、前高が7.9%となります。現役生と過年度生を合算して考えると、前高の合格率が中央中等のそれを若干上回ります。
国公立医学部医学科の場合と同様に、前高には、医学部に進学したいという強い意志をもち、卒業後も学習を続ける生徒が多いことが窺えます。
公立中から前高を目指す生徒へのアドバイス
中等教育学校と前高とで難関大学の現役合格率に差が出る理由の考察
中央中等、四ツ葉中等、前高において、生徒がどのような進路を希望しているのかは分からないので、入学する生徒のなかでの難関大学志望率が最初から異なるという理由は、難関大学の現役合格率の差を生じている理由とはみなさない前提で議論をすすめます。
中央中等と四ツ葉中等の生徒は、6年間のカリキュラムが組まれますので、原則としてはそれに従って学習を進めていけば良いと思います。中央中等のカリキュラムについては、少し古いですが以下の記事に詳しく書かれています。
中央中等と四ツ葉中等のカリキュラムを入手することはできなかったので、私の経験から一般的に進学校といわれる中高一貫校におけるカリキュラムを紹介します。学校によって、その進度に差はありますが、平均をとると以下のようなカリキュラムになるかと思います。下表では、多くの中高一貫校で先取り学習が行われている英語と数学についてまとめます。
中高一貫校の学年 | 英語 | 数学(文系) | 数学(理系) |
中1 | 公立中で学ぶ 中1から中3の範囲 |
公立中で学ぶ 中1から中3の範囲 |
公立中で学ぶ 中1から中3の範囲 |
中2 | |||
中3 | 公立高で学ぶ高1の範囲 | 数Ⅰ・A | 数Ⅰ・A |
高1 | 公立高で学ぶ高2の範囲 | 数Ⅱ・B | 数Ⅱ・B |
高2 | 公立高で学ぶ高3の範囲 | 問題演習 | 数Ⅲ |
高3 | 問題演習 | 問題演習 | 問題演習 |
上記の表を見てもらうとお分かりになるかと思いますが、文系の大学を受験する場合、数学に関して言うと、高校1年生のときには大学受験で必要な全範囲の内容を学び終わっていることになります。このカリキュラムについてこられる生徒であれば、難関大学への合格確率が上がるのは必然だと思います。
一方で、公立中から前高を目指す生徒は、高校受験があるため、その対策にある程度時間を割かなけばなりません。しかしながら、群馬県の高校入試問題はあまり難しくないのでそれに合わせて勉強をしていると、大学受験への準備が遅れてしまうことになります。この差が、現役合格率に影響を与えていると思います。
公立小、公立中に在籍しながらも、中等教育学校の生徒に差をつけられないようにすることはできます。具体的に何をすればよいのかを、小学生と中学生のそれぞれに分けて、以下に紹介します。以下のアイディアは、私立一貫校での勤務経験と私立中学受験の指導経験から、見えてきたアイディアです。
小学生のときに実施しておいた方がよいこと
前高に合格できる可能性のある児童ならば、小学校の勉強はかなり簡単に感じると思います。そのゆとりがある時期に、中学受験用の学習をやっておくと、公立中学校の学習がかなり楽になると思います。受験をしませんので塾に行く必要は全くありません。市販の教材を使って学習するか、スタサプ
やZ会の通信教育小学生向けコースを利用するかのいずれかの方法が良いと思います。
私立中学受験の勉強だけをやっておく意義及び具体的な学習方法については以下の記事にまとめてあります。
中学生のときに実施しておいた方がよいこと
英語の先取り学習
難関大学に合格するためにやっておいた方が良いことは英語の先取り学習です。英語の教員として強くオススメしたいことは、中2の1月までに英検2級を取得することです。そして、高校入学後の高1の1月で準1級を取得してください。今までの指導経験から判断するに、前高に合格できる生徒なら、正しい学習方法で学べば、小6の12月から中2の1月までの約2年間の学習期間だけで、英検2級を取得できます。
中学2年の1月までにおける理想的な学習のペース以下の通りです。期間ごとに文法と単語の学習を並行して進め、それらが終わった段階で過去問演習に進んでください。
学年 | 文法 | 単語 | 英検過去問 | ||
小6の12月 | ‐ | 小6の3月 | 中学校1年の教科書ワーク | 英検5級 でる順パス単 | 2020年度版 英検5級 過去6回全問題集 |
中1の4月 | ‐ | 中1の8月 | 中学校2年の教科書ワーク | 英検4級 でる順パス単 | 2020年度版 英検4級 過去6回全問題集 |
中1の9月 | ‐ | 中1の3月 | 中学校3年の教科書ワーク | 英検3級 でる順パス単 | 2020年度版 英検3級 過去6回全問題集 |
中2の4月 | ‐ | 中2の8月 | 高校英文法の学習 1周目 高校の英文法が1冊でしっかりわかる本 |
英検準2級 でる順パス単 | 2020年度版 英検準2級 過去6回全問題集 |
中2の9月 | ‐ | 中2の1月 | 高校英文法の学習 2周目 | 英検2級 でる順パス単 | 2020年度版 英検2級 過去6回全問題集 |
教科書ワークについては、進学する予定の公立中の英語教科書の出版会社と同じ出版会社の内容のもの扱っている教科書ワークが良いと思います。採択率が高い3社の教科書ワークを以下にまとめておきます。教科書ワークはAmazonでは入手しにくいので、教科書を取り扱っているお近くの書店にお問い合わせされると良いかと思います。
文法 | 東京書籍 | 開隆堂 | 三省堂 |
中学校1年の教科書ワーク | 東京書籍版 NEW HORIZON 英語1年 | 開隆堂版 SUNSHINE 英語1年 | 三省堂版 NEW CROWN 英語1年 |
中学校2年の教科書ワーク | 東京書籍版 NEW HORIZON 英語2年 | 開隆堂版 SUNSHINE 英語2年 | 三省堂版 NEW CROWN 英語2年 |
中学校3年の教科書ワーク | 東京書籍版 NEW HORIZON 英語3年 | 開隆堂版 SUNSHINE 英語3年 | 三省堂版 NEW CROWN 英語3年 |
教科書ワークの文章による説明だけでは、途中で挫折しそうだという場合には、スタディサプリの中学講座がオススメです。オススメする理由は3点あります。
- スタディサプリで英語の授業を実施している先生方の授業がわかりやすい。
- 初めて中学英文法を学習する生徒にとってはテキストを読むよりも、動画で説明を聞いた方が挫折しにくく、継続しやすい。
- レベルが高い授業にも関わらず、月額1,980円と受講料が安い。
スタディサプリの中学講座の英語では、教科書会社別の講座に加えて、教科書会社に関係なく中学英語を段階的に学習できる講座が準備されています。基礎と応用がありますが、以下の順序で学習をしていくと効率的だと思います。基礎が簡単すぎると感じた場合は、応用だけを中1、中2、中3の順でに学習していく流れで問題ないと思います。講座のカリキュラムの詳細については、公式サイトに掲載されている授業ラインナップの20ページをご覧ください。
順序 | 講座名 | 講義数 |
1 | 中1 英語(基礎) | 24講義 |
2 | 中1 英語(応用) | 24講義 |
3 | 中2 英語(基礎) | 24講義 |
4 | 中2 英語(応用) | 24講義 |
5 | 中3 英語(基礎) | 24講義 |
6 | 中3 英語(応用) | 24講義 |
高校英文法の先取りに関しては、スタディサプリの高校講座を活用することができます。スタディサプリ高校講座には、ベーシックレベル、スタンダードレベル、ハイレベル、トップレベルの4つのレベルがあります。公式ウェブサイトによるとそれぞれのレベルの目安は、以下のようになっています。
ベーシックレベル | 教科書レベルの基礎項目をしっかり学びたい方向け |
スタンダードレベル | 一般的な国公立、私立大学レベルを目指す方向け |
ハイレベル | 難関国公立、難関私立大学レベルを目指す方向け |
トップレベル | 最難関国公立、最難関私立大学レベルを目指す方向け |
英検2級の合格に必要な文法の習得だけを目標とするなら、「高1ベーシックレベル英語」と「高1 スタンダードレベル英語<文法・読解編>」の2講座を受講して内容を理解できれば十分だと思います。詳細はそれらの講座のカリキュラムが記載された授業ラインナップの1ページご覧ください。14日間は無料体験ですので、まずは授業を聞いてみて、自分に合いそうだった続けてみると良いと思います。
パス単については、1周目に英語をみたら1秒後に日本語言えるように練習し、2周目に日本語をみたら1秒後に英語を言えるように練習し、3周目に日本語をみたらすぐに英語のスペルが書けるように練習してください。
数学の先取り学習
英検2級の勉強以外に勉強をするゆとりがある生徒は、数学の先取り学習をやっておきましょう。学習のペースとしては、中1から中2の間に中3までの内容をすべて終わりにしておき、中3は高校1年で学ぶ数学Ⅰ・Aと並行して、高校受験用の問題を解いていくというペースです。
数学と英語以外の教科は、高校に入ってから一生懸命勉強すれば大学受験までに難関大に合格するための力をつけることができますので、学校の授業と宿題に真面目に取り組むだけで大丈夫です。
保護者の方に役立つ情報
子供が勉強に対するやる気がなくて困っている
中学校・高校の先生が良い先生なのか判断ができない
中学生・高校生のお子様が志望大学を決められない
高校生・大学生のお子様がやりたいことを見つけられない
最後に
学校の価値は進学実績だけで測定できるものではありません。どんなに進学実績が良い学校であっても、その学校の生徒が学校生活を楽しんでいなければ本末転倒です。何より大切なことは卒業した生徒本人がその学校に通ってよかったと思っているかどうかです。その生徒の満足度を決定する要素は実に多様であり、生徒によっては進学先がその満足度に強い影響を及ぼすかもしれませんが、私の経験上そのような生徒は少数派だと思います。また、学校での学習だけが進学実績に影響を及ぼしている訳ではなく、塾や通信添削がそれに影響を与えていることも重々承知しています。だから、学校選択においては、お子様がその学校に進学すると仮定した場合に、日々楽しそうに学校に通う姿を想像できるかという観点が非常に重要だと思っています。
個人で調査をしておりますので、数値に誤りがある可能性があります。誤りがありましたらご指摘いただければ修正いたします。