今回は、総合型選抜・学校推薦型選抜に利用することができる課外活動を科目別に紹介します。
総合型選抜・学校推薦型選抜という言葉を聞きなれない方もいらっしゃるかと思います。総合型選抜・学校推薦型選抜は、2021年度の入試より導入される制度で、2020年度までのAO入試と推薦入試のことです。旧名称と新名称は以下のように対応しています。
「AO入試」→「総合型選抜」
「推薦入試」→「学校推薦型選抜」
名称変更に伴い、募集要項も変更される可能性がありますので、総合型選抜・学校推薦型選抜での受験を希望されている場合には、各大学のウェブサイトを確認してみてください。
今回の記事において想定している読者の方は、
- ある特定の科目に強い関心をもっていて、その科目について深く学びたいと思っている高校生・中学生
- ある特定の科目の成績だけが飛び抜けて良い高校生・中学生
- 2021年度から大学入試制度が変更されることに不安を感じており、一般入試以外の入試形態での受験を検討している高校生・中学生及びその保護者の方
です。
今回紹介する課外活動は、慶応義塾大学の環境情報学部・総合政策学部の「アドミッションズ・オフィスによる自由応募入試(AO入試)」の28ページを参考にしています。そして、そこに記載されている課外活動に、規模やレベルから総合型選抜・学校推薦型選抜に活用できる可能性があると著者が判断した課外活動を一覧に加えました。
科目別の課外活動一覧
国語
小泉信三賞全国高校生小論文コンテスト
小泉信三賞全国高校生小論文コンテストとは、5つのテーマのなかから好きなテーマを選んで6,000字以上8,000字以内で小論文を書くというコンテストです。このコンテストにおける小泉信三賞受賞者(次席・佳作は除く)は、慶應義塾大学SFCのAO入試C方式の出願資格を得ることができます。
三田文学新人賞
小説・評論に関する賞です。小説・評論ともに400字詰原稿用紙100枚以内とされています。三田文学新人賞における最終候補者は、慶應義塾大学SFCのAO入試C方式の出願資格を得ることができます。
JICAのエッセイコンテスト
JICAのエッセイコンテストの内容や応募するメリットについては以下の記事をご覧ください。
NRI学生小論文コンテスト
野村総合研究所が主催する小論文コンテストです。テーマ詳細と募集要項に関しては、以下の公式ウェブサイトをご覧ください。
地理歴史
科学地理オリンピック日本選手権・国際地理オリンピック
公民
NRI学生小論文コンテスト
野村総合研究所が主催する小論文コンテストです。テーマ詳細と募集要項に関しては、以下の公式ウェブサイトをご覧ください。
数学
高校生科学技術チャレンジ
高校生科学技術チャレンジは、科学技術の自由研究コンテストです。幅広い分野から研究作品を募り、専門家による書類審査とプレゼンテーション審査で優秀な作品を表彰します。
科学ジャンルの自由研究の対象となるのは、以下の22のカテゴリーです。
<カテゴリー>
動物科学、植物科学、化学、生化学、細胞・分子生物学、微生物学、行動・社会科学、物理学・天文学、地球・環境科学、計算生物学・バイオインフォマティクス、組み込みシステム、システムソフトウェア、ロボット工学・知能機械、機械工学、材料科学、エネルギー:化学的、エネルギー:物理的、環境工学、生物医学・健康科学、生体医工学、トランスレーショナル医科学、数学
高校生科学技術チャレンジは、大阪大学、神戸大学、慶應義塾大学をはじめとする複数の大学の入試で活用することができます。詳細については高校生科学技術チャレンジ公式ウェブサイトの「AO入試および推薦・特別選抜入試について」ご覧ください。
日本数学オリンピック
日本数学オリンピックの成績は、東京大学、京都大学、慶應義塾大学をはじめとする数多くの大学の入試で活用することができます。詳細については以下の記事をご覧ください。
理科
日本学生科学賞
日本学生科学賞の成績は、大阪大学、慶應義塾大学をはじめとする複数の大学の入試で活用することができます。詳細については以下の記事をご覧ください。
高校生科学技術チャレンジ
高校生科学技術チャレンジは、科学技術の自由研究コンテストです。幅広い分野から研究作品を募り、専門家による書類審査とプレゼンテーション審査で優秀な作品を表彰します。
科学ジャンルの自由研究の対象となるのは、以下の22のカテゴリーです。
<カテゴリー>
動物科学、植物科学、化学、生化学、細胞・分子生物学、微生物学、行動・社会科学、物理学・天文学、地球・環境科学、計算生物学・バイオインフォマティクス、組み込みシステム、システムソフトウェア、ロボット工学・知能機械、機械工学、材料科学、エネルギー:化学的、エネルギー:物理的、環境工学、生物医学・健康科学、生体医工学、トランスレーショナル医科学、数学
高校生科学技術チャレンジは、大阪大学、神戸大学、慶應義塾大学をはじめとする複数の大学の入試で活用することができます。詳細については高校生科学技術チャレンジ公式ウェブサイトの「AO入試および推薦・特別選抜入試について」ご覧ください。
FRC(FIRST® Robotics Competition)
FRC(FIRST® Robotics Competition)は、FIRST(For Inspiration and Recognition of Science and Technology) によって、15歳から18歳の青少年を対象として、1992年に設立された世界規模の国際ロボット競技会です。
日本から参加しているのはSAKURA Tempestaというチームです。詳細は、SAKURA Tempestaのの公式サイトをご覧ください。
全国物理コンテスト物理チャレンジ・国際物理オリンピック
全国物理コンテスト物理チャレンジ・国際物理オリンピックの成績は、東京大学、京都大学、慶應義塾大学をはじめとする数多くの大学の入試で活用することができます。詳細については以下の記事をご覧ください。
化学グランプリ・国際化学オリンピック
化学グランプリ・国際化学オリンピックの成績は、東京大学、京都大学、慶應義塾大学をはじめとする数多くの大学の入試で活用することができます。詳細については以下の記事をご覧ください。
日本生物学オリンピック・国際生物学オリンピック
日本生物学オリンピック・国際生物学オリンピックの成績は、東京大学、京都大学、慶應義塾大学をはじめとする数多くの大学の入試で活用することができます。詳細については以下の記事をご覧ください。
高校生バイオサミット in鶴岡
生物に関する研究について、成果発表部門か計画発表部門のいずれかの部門で発表をします。入賞者は、慶應義塾大学SFCのAO入試C方式の出願資格を得ることができます。詳細については、以下の公式ウェブサイトをご覧ください。
日本地学オリンピック・国際地学オリンピック
日本地学オリンピック・国際地学オリンピックの成績は、北海道大学、東北大学をはじめとする数多くの大学の入試で活用することができます。詳細については以下の記事をご覧ください。
芸術
ファブのあるまちづくり コンテスト
SDGsや地域の課題解決と、新技術の可能性とを結び付けて、ファブによってまちの未来をより良くするモノ・コトづくりのアイディアを競うコンテストです。入賞者は、慶應義塾大学SFCのAO入試C方式の出願資格を得ることができます。
詳細については、以下の公式ウェブサイトをご覧ください。
外国語
全国高校生ドイツ語スピーチコンテスト
2020年度の全国高校生ドイツ語スピーチコンテストは中止になりました。来年度以降に本コンテストへの参加すること興味がある場合には、定期的に公式ウェブサイトを確認してみてください。第3部のフリースピーチ部門の最優秀賞受賞者は慶應義塾大学SFCのAO入試C方式の出願資格を得ることができます。
実用フランス語技能検定試験
「1 級」合格者のうちの「成績優秀者」、 「準 1 級」合格者のうちの「成績優秀者」は、慶應義塾大学SFCのAO入試C方式の出願資格を得ることができます。
情報
日本学生科学賞
日本学生科学賞の成績は、大阪大学、慶應義塾大学をはじめとする複数の大学の入試で活用することができます。詳細については以下の記事をご覧ください。
日本情報オリンピック
日本情報オリンピックの成績は、東京大学、東京工業大学、慶應義塾大学をはじめとする複数の大学の入試で活用することができます。詳細については以下の記事をご覧ください。
情報処理推進機構 未踏 IT 人材発掘・育成事業
公式ウェブサイトによると、この事業について以下のように記されています。
本事業は、ソフトウェア関連分野においてイノベーションを創出することのできる独創的なアイディア、技術を有するとともに、これらを活用していく能力を有する優れた個人(クリエータ)を、優れた能力と実績を持つプロジェクトマネージャー(以下「PM」という)のもとに発掘育成します。
暗記をしてテストを受けるというタイプの勉強が肌に合わずかつIT分野に強い興味を持っている生徒におすすめの課外活動です。
最終採択者は、慶應義塾大学SFCのAO入試C方式の出願資格を得ることができます。
未踏ジュニア
公式ウェブサイトによると、未踏ジュニアとは、「独創的なアイデア、卓越した技術を持つ17歳以下の小中高生及び高専生を支援するプログラム」と定義されています。文章での説明よりも動画の方がわかりやすいと思うので、以下の動画をご覧ください。
未踏ジュニアスーパークリエータ認定者は、慶應義塾大学SFCのAO入試C方式の出願資格を得ることができます。
ファブのあるまちづくり コンテスト
SDGsや地域の課題解決と、新技術の可能性とを結び付けて、ファブによってまちの未来をより良くするモノ・コトづくりのアイディアを競うコンテストです。入賞者は、慶應義塾大学SFCのAO入試C方式の出願資格を得ることができます。詳細については、以下の公式ウェブサイトをご覧ください。
志望校の選択に役立つ情報
情報を収集したい
自分に合った大学そして自分に合った入試方法を選択するためには、早めの情報収集が不可欠です。中高一貫校の生徒ならば中学3年生になったぐらいから、高校受験をした生徒ならば高校1年のときから大学の情報を入手していく必要があります。まだ志望校が決まっていない方は、高校生のための進学情報【マイナビ進学】が役に立つかもしれません。また、大学の入試制度は年ごとに変更される可能性があります。一年前の情報が今年も役に立つとは限りません。なので、随時情報を収集されると良いと思います。知らないことは選択できません。この記事を読んでくださった皆さんが自分に合った大学そして自分に合った入試制度を見つけられることを願っています。
やりたいことが見つからない
色々調べたけれども、やりたいことも決められず、志望校も決められない場合におすすめの志望校は以下の5校です。
難関大学以外で就職に役立つ大学を知りたい
以下の記事で、専門職大学という大学について紹介しています。
最後に
個人が調査をしておりますので、データの正確性に対する責任は負いかねます。 このデータに基づき進学先を決定される前に、ご自身で大学のウェブサイトをご確認いただきますようお願い申し上げます。また、不明な点につきましては大学に直接ご確認いただきますようお願い申し上げます。