こんにちは、EduCon(@Edu_Con_2019)です。
以前、「芝・本郷・世田谷学園・攻玉社の大学合格実績を比較してみました」という記事を書きました。今回の記事はその続編です。具体的には、攻玉社のみに対象を絞り、2018年度から2020年度までの3年間の進学実績の変化をまとめました。それ以外の高校の進学実績に関しては「地域別に有名進学校の進学実績をまとめました」に目次を作成しておりますのでそちらをご参照ください。
長い文章ですので目次から必要な情報を選択して読んでください。
用語の定義
用語 | 定義 |
東京一工 | 東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学の4校です。 |
難関国公立大学の文系学部 | 東大文系 、京大文系 、一橋大学の合格者数を合算しています。 |
難関国公立大学の理系学部 | 東大理系 、京大理系 、東工大、国公立大学医学部医学科の合格者数を合算しています。 |
難関10大学 | 駿台が難関10大学と定義している、北海道大学、東北大学、東京大学、東京工業大学、一橋大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、九州大学の10校です。 |
国公立大学医学部医学科 | 防衛医科大学校を含んでいます。 |
攻玉社の大学合格実績の推移の特徴
- 「東京一工」の現役合格率に関しては、2018年度が9.9%、2019年度が10.6%、2020年度が9.0%と多少の変動はあるものの、毎年10%前後の合格率を維持しています。現役生と既卒生を合算した場合には、2018年度が11.2%、2019年度が13.1%、2020年度が9.9%にそれぞれ上昇します。このことから、現役での合格率が高いことが分かります。
- 現役生に限った場合には、「難関国公立大学の文系学部」及び「難関国公立大学の理系学部」の合格率に関しては、大きな変動はありません。現役生と既卒生を合算した場合には、「難関国公立大学の文系学部」の合格率に多少の変動が見られます。
- 「難関10大学+国公立大学医学部」の現役合格率に関しては、2018年度が15.3%、2019年度が15.7%、2020年度が13.2%であり、2018年度と2019年度は15%以上を維持してきましたが、2020年度においては15%を下回る結果となっています。ただ、大きな変動とまでは言えないと思います。現役生と既卒生を合算した場合には、2018年度が21.9%、2019年度が21.6%、2020年度が16.2%であり、2018年度と2019年度は20%以上を維持してきましたが、2020年度においては20%を下回る結果となっています。
- 「国公立大学医学部医学科」の合格率に関しては、現役生に限った場合は3%前後、現役生と既卒生を合算した場合は5%前後で推移しています。
- 「早慶上智理科大」の現役合格率に関しては、2018年度が105.0%、2019年度が112.7%、2020年度が94.9%であり、2019年度が最も高くなっています。現役生と既卒生を合算した場合には、2018年度が126.4%、2019年度が136.0%、2020年度が110.7%であり、こちらも2019年度が最も高くなっています。
調査方法
以下のウェブサイトに記載されている数値を引用しました。主な引用先は攻玉社高校の公式ウェブサイトの進学実績になります。
- 攻玉社高校の進学実績
- 攻玉社高等学校 インターエデュ2018年東大・京大・難関大学合格者数
- 攻玉社高等学校 インターエデュ2019年東大・京大・難関大学合格者数
- 攻玉社高等学校 インターエデュ2020年東大・京大・難関大学合格者数
現役生と既卒生を合算しての合格率を計算する場合、当該年度の卒業生数を分母としています。例えば2020年であれば、現役生と既卒生を合算した場合の合格率の計算に、2020年度の卒業生数を用いています。
東大・京大・一橋大・東工大の合格実績の特徴
要約
- 東大・京大・一橋大・東工大の合格率では、現役生に限った場合には、2018年度が9.9%、2019年度が10.6%、2020年度が9.0%と多少の変動はあるものの、毎年10%前後の合格率を維持しています。
- 現役生と既卒生を合算した場合には、2018年度が11.2%、2019年度が13.1%、2020年度が9.9%にそれぞれ上昇します。
- 以上のことから、現役での合格率が高いことが分かります。
現役生
現役合格者数と現役合格率
東大・京大・一橋大・東工大の4校の現役合格者数及び現役合格率の推移を表1に示します。
表1 東大・京大・一橋大・東工大の現役合格者数及び現役合格率の推移
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
東京大学 | 10 | 12 | 11 |
京都大学 | 1 | 3 | 0 |
一橋大学 | 4 | 3 | 4 |
東京工業大学 | 9 | 7 | 6 |
現役合格者総数 | 24 | 25 | 21 |
卒業生総数 | 242 | 236 | 234 |
東京一工現役合格率 | 9.9% | 10.6% | 9.0% |
東京一工の現役合格率に関しては、2019年度が10.6%と最も高くなっています。
現役生及び既卒生
合格者数と合格率
東大・京大・一橋大・東工大の4校に関して、現役生と既卒生を合算した場合の合格者数及び合格率の推移を表2に示します。
表2 東大・京大・一橋大・東工大の合格者数と合格率の推移
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
東京大学 | 13 | 15 | 11 |
京都大学 | 1 | 4 | 1 |
一橋大学 | 4 | 3 | 4 |
東京工業大学 | 9 | 9 | 7 |
合格者総数 | 27 | 31 | 23 |
卒業生総数 | 242 | 236 | 234 |
東京一工合格率 | 11.2% | 13.1% | 9.8% |
現役生と既卒生を合算した場合の東京一工の合格率に関しても、2019年度が13.1%と最も高くなっています。
現役合格率と既卒合格率
東大・京大・一橋大・東工大の4校に関して、現役生の合格率、既卒生の合格率、そして、現役生及び既卒生を合算した場合の合格率の推移を表3に示します。
表3 東大・京大・一橋大・東工大の合格率の推移
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
現役生の合格率 | 9.9% | 10.6% | 9.0% |
既卒生の合格率 | 1.2% | 2.5% | 0.9% |
現役生及び既卒生の合格率 | 11.2% | 13.1% | 9.8% |
※現役生の合格率、既卒生の合格率、現役生及び既卒生の合格率を算出する際に、それぞれ四捨五入しているので、現役生の合格率に既卒生の合格率を加えた数値が現役生及び既卒生の合格率と合致しない場合があります。
表3からいずれの年度においても、現役合格率が極めて高いことが分かります。
難関国公立大学の文系学部・理系学部
要約
- 現役生に限った場合には、「難関国公立大学の文系学部」及び「難関国公立大学の理系学部」の合格率に関しては、大きな変動はありません。
- 現役生と既卒生を合算した場合には、「難関国公立大学の文系学部」の合格率に多少の変動が見られます。一方で、「難関国公立大学の理系学部」の合格率に関しては、大きな変動は見られません。
現役生
合格者数と合格率
「難関国公立大学の文系学部」に関する現役合格者数及び現役合格率の推移を表4に示します。
表4 「難関国公立大学の文系学部」への現役合格者数及び現役合格率の推移
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | ||
東京大学 | 文系 | 6 | 7 | 4 |
京都大学 | 文系 | 1 | 2 | 1 |
一橋大学 | 4 | 3 | 4 | |
「難関国公立大学の文系学部」への現役合格者数 | 10 | 12 | 9 | |
卒業生総数 | 242 | 236 | 234 | |
「難関国公立大学の文系学部」への現役合格率 | 4.5% | 5.1% | 3.8% |
表4を見ていただくと、「難関国公立大学の文系学部」への現役合格者総数では、毎年10名前後であり、その合格率も4.5%前後となっていることが分かります。
次に、「難関国公立大学の理系学部」に関する現役合格者数及び現役合格率の推移を見てみます(表5)。合格者数の重複を避けるため、国公立医学部医学科の合格者数に、東大理Ⅲと京大医学部医学科の合格者数は含めておりません。
表5 「難関国公立大学の理系学部」への現役合格者数及び現役合格率の推移
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | ||
東京大学 | 理系 | 4 | 5 | 7 |
京都大学 | 理系 | 0 | 1 | 0 |
東工大 | 9 | 7 | 6 | |
国公立大学医学部医学科 | 8 | 6 | 7 | |
「難関国公立大学の理系学部」への現役合格者数 | 21 | 19 | 20 | |
卒業生総数 | 242 | 236 | 234 | |
「難関国公立大学の理系学部」への現役合格率 | 8.7% | 8.1% | 8.5% |
表5から、「難関国公立大学の理系学部」への現役合格者総数では、毎年20名前後であり、その合格率も8.5%前後となっていることが分かります。
難関文系学部への合格率と難関理系学部への合格率との比較
続いて、「難関国公立大学の文系学部」と「難関国公立大学の理系学部」の現役合格率の比較を表6に示します。
表6「難関国公立大学の文系学部」と「難関国公立大学の理系学部」の現役合格率の比較
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
難関国公立大学の文系学部の現役合格率 | 4.5% | 5.1% | 3.8% |
難関国公立大学の理系学部の現役合格率 | 8.7% | 8.1% | 8.5% |
合算 | 13.2% | 13.2% | 12.3% |
「難関国公立大学の理系学部」の現役合格率が、「難関国公立大学の文系学部」の現役合格率の約2倍となるという傾向があります。
現役生及び既卒生
合格者数と合格率
既卒生と現役生を合算した場合の、「難関国公立大学の文系学部」に関する合格者数及び合格率を推移を表7に示します。
表7「難関国公立大学の文系学部」への合格者数及び合格率の推移
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | ||
東京大学 | 文系 | 7 | 9 | 4 |
京都大学 | 文系 | 1 | 3 | 1 |
一橋大学 | 4 | 3 | 4 | |
「難関国公立大学の文系学部」への合格者数 | 12 | 15 | 9 | |
卒業生総数 | 242 | 236 | 234 | |
「難関国公立大学の文系学部」への合格率 | 5.0% | 6.4% | 3.8% |
表7を見ていただくと、「難関国公立大学の文系学部」への合格者総数と合格率は年度によって多少の変動があることが分かります。
次に、「難関国公立大学の理系学部」に関する合格者数及び合格率を見てみます(表8)。合格者数の重複を避けるため、国公立大学医学部医学科の合格者数に、東大理Ⅲと京大医学部医学科の合格者数は含めておりません。
表8「難関国公立大学の理系学部」への合格者数及び合格率の推移
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | ||
東京大学 | 理系 | 5 | 6 | 7 |
京都大学 | 理系 | 0 | 1 | 0 |
東工大 | 9 | 9 | 7 | |
国公立大学医学部医学科 | 15 | 11 | 11 | |
「難関国公立大学の理系学部」への合格者数 | 29 | 27 | 25 | |
卒業生総数 | 242 | 236 | 234 | |
「難関国公立大学の理系学部」への合格率 | 12.0% | 11.4% | 10.7% |
表8から、「難関国公立大学の理系学部」への合格者総数は25〜29名の間で推移しており、その合格率も12.0%〜10.7%の間で推移していることが分かります。
難関文系学部への合格率と難関理系学部への合格率との比較
続いて、「難関国公立大学の文系学部」と「難関国公立大学の理系学部」の合格率の比較を表9に示します。
表9「難関国公立大学の文系学部」と「難関国公立大学の理系学部」の現役合格率の比較
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
難関国公立大学の文系学部の現役合格率 | 5.0% | 6.4% | 3.8% |
難関国公立大学の理系学部の現役合格率 | 12.0% | 11.4% | 10.7% |
合算 | 17.0% | 17.8% | 14.5% |
「難関国公立大学の理系学部」の合格率が、「難関国公立大学の文系学部」の合格率の約2倍となるという傾向があります。
現役合格率と既卒合格率
「難関国公立大学の文系学部」に関して、現役生の合格率、既卒生の合格率、そして、現役生及び既卒生を合算した場合の合格率の推移を表10に示します。
表10 「難関国公立大学の文系学部」の合格率の比較
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
現役生の合格率 | 4.5% | 5.1% | 3.8% |
既卒生の合格率 | 0.4% | 1.3% | 0.0% |
現役生及び既卒生の合格率 | 5.0% | 6.4% | 3.8% |
※現役生の合格率、既卒生の合格率、現役生及び既卒生の合格率を算出する際に、それぞれ四捨五入しているので、現役生の合格率に既卒生の合格率を加えた数値が現役生及び既卒生の合格率と合致しない場合があります。
表10から「難関国公立大学の文系学部」に関しては、いずれの年度においても、現役合格率が極めて高いことが分かります。
続いて、「難関国公立大学の理系学部」に関して、現役生の合格率、既卒生の合格率、そして、現役生及び既卒生を合算した場合の合格率を表11に示します。
表11 「難関国公立大学の理系学部」の合格率の推移
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
現役生の合格率 | 8.7% | 8.1% | 8.5% |
既卒生の合格率 | 3.3% | 3.4% | 2.1% |
現役生及び既卒生の合格率 | 12.0% | 11.4% | 10.7% |
※現役生の合格率、既卒生の合格率、現役生及び既卒生の合格率を算出する際に、それぞれ四捨五入しているので、現役生の合格率に既卒生の合格率を加えた数値が現役生及び既卒生の合格率と合致しない場合があります。
表10と表11から「難関国公立大学の理系学部」に関しては、「難関国公立大学の文系学部」と比較すると、現役合格率の比率が下がることが分かります。
難関10大学+国公立大学医学部医学科
要約
- 現役生に限った場合の「難関10大学+国公立大学医学部医学科」の合格率は、2018年度が15.3%、2019年度が15.7%、2020年度が13.2%であり、2018年度と2019年度は15%以上を維持してきましたが、2020年度においては15%を下回る結果となっています。ただ、大きな変動とまでは言えないと思います。
- 現役生と既卒生を合算した場合には、2018年度が21.9%、2019年度が21.6%、2020年度が16.2%であり、2018年度と2019年度は20%以上を維持してきましたが、2020年度においては20%を下回る結果となっています。
現役生
現役合格者数と現役合格率
「難関10大学+国公立大学医学部医学科」の現役合格者数及び現役合格率の推移を表12に示します。
表12「難関10大学+国公立大学医学部医学科」への現役合格者数及び現役合格率の推移
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
東京大学 | 10 | 12 | 11 |
京都大学 | 1 | 3 | 0 |
一橋大学 | 4 | 3 | 4 |
東京工業大学 | 9 | 7 | 6 |
北海道大学 | 3 | 2 | 0 |
東北大学 | 1 | 2 | 1 |
名古屋大学 | 0 | 1 | 0 |
大阪大学 | 0 | 0 | 3 |
神戸大学 | 2 | 0 | 0 |
九州大学 | 0 | 1 | 0 |
国公立大学医学部医学科 | 7 | 6 | 6 |
難関10大学+国公立大学医学部医学科 現役合格者総数 | 37 | 37 | 31 |
卒業生総数 | 242 | 236 | 234 |
難関10大学+国公立大学医学部医学科 現役合格率 | 15.3% | 15.7% | 13.2% |
表12より、いずれの年度でも30人以上の生徒が「難関10大学+国公立大学医学部医学科」に現役で合格していることが分かります。
現役生及び既卒生
合格者数と合格率
「難関10大学+国公立大学医学部医学科」の合格者数及び合格率の推移を表13に示します。
表13「難関10大学+国公立大学医学部医学科」への合格者数及び合格率の推移
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
東京大学 | 13 | 15 | 11 |
京都大学 | 1 | 4 | 1 |
一橋大学 | 4 | 3 | 4 |
東京工業大学 | 9 | 9 | 7 |
北海道大学 | 5 | 4 | 3 |
東北大学 | 3 | 3 | 1 |
名古屋大学 | 0 | 1 | 0 |
大阪大学 | 1 | 0 | 3 |
神戸大学 | 3 | 0 | 0 |
九州大学 | 0 | 1 | 0 |
国公立大学医学部医学科 | 14 | 11 | 8 |
難関10大学+国公立大学医学部医学科 合格者総数 | 53 | 51 | 38 |
卒業生総数 | 242 | 236 | 234 |
難関10大学+国公立大学医学部医学科 合格率 | 21.9% | 21.6% | 16.2% |
表13より、2018年度と2019年度は20%以上を維持してきましたが、2020年度においては20%を下回る結果となっていことが分かります。
現役合格率と既卒合格率
「難関10大学+国公立大学医学部医学科」に関して、現役生の合格率、既卒生の合格率、そして、現役生及び既卒生を合算した場合の合格率の推移を表14に示します。
表14「難関10大学+国公立大学医学部医学科」の合格率の比較
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
現役生の合格率 | 15.3% | 15.7% | 13.2% |
既卒生の合格率 | 6.6% | 5.9% | 3.0% |
現役生及び既卒生の合格率 | 21.9% | 21.6% | 16.2% |
※現役生の合格率、既卒生の合格率、現役生及び既卒生の合格率を算出する際に、それぞれ四捨五入しているので、現役生の合格率に既卒生の合格率を加えた数値が現役生及び既卒生の合格率と合致しない場合があります。
表14より、「難関10大学+国公立大学医学部医学科」よりいずれの年度でも現役生の合格率の方が既卒生の合格率よりも高いことが分かります。
国公立大学医学部医学科
要約
- 「国公立大学医学部医学科」の合格率に関しては、現役生に限った場合は3%前後、現役生と既卒生を合算した場合は5%前後で推移しています。
現役生
現役合格者数と現役合格率
「国公立大学医学部医学科」の現役合格者数及び現役合格率の推移を表15に示します。
表15 「国公立大学医学部医学科」の現役合格者数及び現役合格率の推移
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
国公立大学医学部医学科 現役合格者総数 | 8 | 6 | 7 |
卒業生総数 | 242 | 236 | 234 |
国公立大学医学部医学科 現役合格率 | 3.3% | 2.5% | 3.0% |
国公立大学医学部医学科には毎年7名前後の生徒が合格しています。その現役合格率に関しては、2018年度が3.3%と最も高くなっています。
現役生及び既卒生
合格者数と合格率
「国公立大学医学部医学科」の合格者数及び合格率の推移を表16に示します。
表16 「国公立大学医学部医学科」の現役合格者数及び現役合格率の推移
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
国公立大学医学部医学科 合格者総数 | 15 | 11 | 11 |
卒業生総数 | 242 | 236 | 234 |
国公立大学医学部医学科 合格率 | 6.2% | 4.7% | 4.7% |
現役生と既卒生を合算した場合、国公立大学医学部医学科の合格者数は年度によって異なります。合格率に関しては、2018年度が6.2%と最も高くなっています。
現役合格率と既卒合格率
「国公立大学医学部医学科」に関して、現役生の合格率、既卒生の合格率、そして、現役生及び既卒生を合算した場合の合格率の推移を表17に示します。
表17「国公立大学医学部医学科」の合格率の比較
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
現役生の合格率 | 3.3% | 2.5% | 3.0% |
既卒生の合格率 | 2.9% | 2.1% | 1.7% |
現役生及び既卒生の合格率 | 6.2% | 4.7% | 4.7% |
※現役生の合格率、既卒生の合格率、現役生及び既卒生の合格率を算出する際に、それぞれ四捨五入しているので、現役生の合格率に既卒生の合格率を加えた数値が現役生及び既卒生の合格率と合致しない場合があります。
表17より、「国公立大学医学部医学科」に関しては、いずれの年度でも現役生の合格率の方が既卒生の合格率よりも高いことが分かります。複数年浪人をして合格する生徒の割合が高い国公立大学医学部医学科において、現役生の合格率が高いことは特筆に値することだと思います。
ここまで
早慶上智理科大
要約
- 「早慶上智理科大」の合格率では、現役生に限った場合には、2018年度が105.%、2019年度が112.7%、2020年度が94.9%と多少の変動はあるものの、毎年100%前後の合格率を維持しています。
- 現役生と既卒生を合算した場合には、2018年度が125.2%、2019年度が136.0%、2020年度が110.7%にそれぞれ上昇します。
- 現役での合格率が高いことが分かります。
現役生
現役合格者数と現役合格率
「早慶上智理科大」の現役合格者数及び現役合格率の推移を表18に示します。
表18 「早慶上智理科大」の現役合格者数及び現役合格率の推移
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
早稲田大学 | 93 | 79 | 68 |
慶應義塾大学 | 84 | 84 | 71 |
上智大学 | 29 | 37 | 29 |
東京理科大学 | 49 | 66 | 54 |
早慶上智理科大 現役合格者総数 | 254 | 256 | 222 |
卒業生総数 | 242 | 236 | 234 |
早慶上智理科大 現役合格率 | 105.0% | 112.7% | 94.9% |
早慶上智理科大の現役合格率に関しては、2019年度が112.7%と最も高くなっています。
現役生及び既卒生
合格者数と合格率
「早慶上智理科大」の合格者数及び合格率の推移を表19に示します。
表19「早慶上智理科大」の合格者数及び合格率の推移
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
早稲田大学 | 111 | 90 | 78 |
慶應義塾大学 | 95 | 100 | 77 |
上智大学 | 34 | 42 | 35 |
東京理科大学 | 66 | 89 | 69 |
早慶上智理科大 現役合格者総数 | 306 | 321 | 259 |
卒業生総数 | 242 | 236 | 234 |
早慶上智理科大 現役合格率 | 126.4% | 136.0% | 110.7% |
現役生と既卒生を合算した場合の早慶上智理科大の合格率に関しては、2019年度が136.0%と最も高くなっています。
現役合格率と既卒合格率
「早慶上智理科大」に関して、現役生の合格率、既卒生の合格率、そして、現役生及び既卒生を合算した場合の合格率の推移を表20に示します。
表20 「早慶上智理科大」の合格率の推移
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
現役生の合格率 | 105.0% | 112.7% | 94.9% |
既卒生の合格率 | 21.5% | 23.3% | 15.8% |
現役生及び既卒生の合格率 | 126.4% | 136.0% | 110.7% |
※現役生の合格率、既卒生の合格率、現役生及び既卒生の合格率を算出する際に、それぞれ四捨五入しているので、現役生の合格率に既卒生の合格率を加えた数値が現役生及び既卒生の合格率と合致しない場合があります。
表20からいずれの年度においても、現役合格率が極めて高いことが分かります。
保護者の方に役立つ情報
子供が勉強に対するやる気がなくて困っている
小学生の子供に中学受験に向けて頑張るメリットを伝えたい
中学校・高校の先生が良い先生なのか判断ができない
中学生・高校生のお子様が志望大学を決められない
高校生・大学生のお子様がやりたいことを見つけられない
世界大学ランキングの上位校に交換留学可能な大学を知りたい
最後に
学校の価値は進学実績だけで測定できるものではありません。どんなに進学実績が良い学校であっても、その学校の生徒が学校生活を楽しんでいなければ本末転倒です。何より大切なことは卒業した生徒本人がその学校に通ってよかったと思っているかどうかです。その生徒の満足度を決定する要素は実に多様であり、生徒によっては進学先がその満足度に強い影響を及ぼすかもしれませんが、私の経験上そのような生徒は少数派だと思います。また、学校での学習だけが進学実績に影響を及ぼしている訳ではなく、塾や通信添削がそれに影響を与えていることも重々承知しています。だから、学校選択においては、お子様がその学校に進学すると仮定した場合に、日々楽しそうに学校に通う姿を想像できるかという観点が非常に重要だと思っています。しかし、進学校と言われる高等学校を選択される生徒及び保護者の方が、各学校の進学実績を学校選択の一つ重要な指標とみなしていることはほぼ間違いないと思います。そのため、今回の記事を進路選択の際の1つの参考資料として扱っていただければ幸いです。
個人で調査をしておりますので、数値に誤りがある可能性があります。誤りがありましたらご指摘いただければ修正いたします。