都立中高一貫教育校(10校)の進学実績を比較してみた!

中学受験に役立つ情報
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こんにちは、EduConです。今回は、10校の東京都の中高一貫教育校、具体的には、

① 東京都立富士高等学校・附属中学校(中野区)
② 東京都立立川国際中等教育学校(立川市)
③ 東京都立三鷹中等教育学校(三鷹市)
④ 東京都立白鷗高等学校(台東区)
⑤ 東京都立南多摩中等教育学校(八王子市)
⑥ 東京都立大泉高等学校(練馬区)
⑦ 東京都立桜修館中等教育学校(目黒区)
⑧ 東京都立両国高等学校(墨田区)
⑨ 東京都立武蔵高等学校(武蔵野市)
⑩ 東京都立小石川中等教育学校(文京区)

の進学実績を比較しています。これらの学校のより詳しい進学実績に関しては「地域別に有名進学校の進学実績をまとめました」をご参照ください。

長い文章ですので目次から必要な情報を選択して読んでください。

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用語の定義

用語 定義
東京一工 東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学の4校です。
難関10大学 駿台が難関10大学と定義している、北海道大学、東北大学、東京大学、東京工業大学、一橋大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、九州大学の10校です。

都立中高一貫教育校の大学合格実績の特徴

全体的な傾向

現役での合格率が高い学校が多いです。

中学入試時点での偏差値と大学合格率との間には相関関係がありません。

「東京一工」の合格率に関しては都立小石川が頭ひとつ抜けています。一方で、「難関10大学+国公立大学医学部医学科」や「早慶上智理科大」の合格率となると、都立小石川と他校との差が縮まってきます。

東京一工
「現役生」の合格率

都立小石川が17.3%で1位、都立桜修館が9.4%で2位、都立南多摩が8.8%で3位となっています。都立小石川の合格率の高さが際立っています。

「現役生+既卒生」の合格率

都立小石川が18.0%で1位、都立桜修館が13.7%で2位、都立南多摩が10.2%で3位となっています。

難関10大学+国公立大学医学部医学科
「現役生」の合格率

都立小石川が19.3%で1位、都立武蔵が16.3%で2位、都立南多摩が14.6%で3位となっています。

「現役生+既卒生」の合格率

都立小石川が23.3%で1位、都立武蔵が18.9%で2位、都立桜修館が18.7%で3位となっています。都立桜修館は多くの既卒生が「難関10大学+国公立大学医学部医学科」に合格していることが分かります。

早慶上智理科大
「現役生」の合格率

都立小石川が96.7%で1位、都立桜修館が90.6%で2位、都立両国が81.3%で3位となっています。

「現役生+既卒生」の合格率

都立小石川が105.3%で1位、都立桜修館が102.2%で2位、都立両国が94.3%で3位となっています。

調査方法

各高校に掲載されている進学実績とインターエデュに掲載されている2020年東大・京大・難関大学合格者数の双方からデータを引用しています。

各高校の中学入試時点での難易度

学校名 首都圏模試 日能研 四谷大塚 平均
男子 女子 男子 女子 男子 女子
都立富士 64 63 52 52 57 69 57.8
都立立川国際 63 63 56 56 57 59 59.0
都立三鷹 63 65 57 57 58 58 59.7
都立白鷗 63 64 58 58 57 59 59.8
都立南多摩 64 65 58 58 58 58 60.2
都立大泉 65 64 57 57 60 60 60.5
都立桜修館 65 67 59 59 60 62 62.0
都立両国 68 66 58 58 60 63 62.2
都立武蔵 65 64 63 63 62 65 63.7
都立小石川 71 72 67 67 66 66 66.2

東大・京大・一橋大・東工大

要約

現役生
合格者数

都立小石川が26人で1位、都立両国が16人で2位、都立武蔵が15人で3位となっています。

合格率

都立小石川が17.3%で1位、都立桜修館が9.4%で2位、都立南多摩が8.8%で3位となっています。都立小石川の合格率の高さが際立っています。

「中学入試時点での偏差値」と「合格率」との関係

「中学入試時点での偏差値」と「合格率」との間には相関関係はありません。

現役生+既卒生
合格者数

都立小石川が27人で1位、都立桜修館と都立武蔵が19人で2位、都立両国が18人で3位となっています。

合格率

都立小石川が18.0%で1位、都立桜修館が13.7%で2位、都立南多摩が10.2%で3位となっています。

現役合格率と既卒合格率

全体的に現役での合格率が高いですが、特に都立立川国際、都立両国、都立小石川に関しては現役で合格する生徒の割合が大きいです。

現役生

合格者数と合格率

東大・京大・一橋大・東工大の4校の現役合格者数及び現役合格率を表1に示します。

表1 東大・京大・一橋大・東工大の現役合格者数及び現役合格率の比較

  現役合格者総数 卒業生総数 現役合格率
都立富士 6 193 3.1%
都立立川国際 12 148 8.1%
都立三鷹 2 150 1.3%
都立白鷗 4 225 1.8%
都立南多摩 12 137 8.8%
都立大泉 8 195 4.1%
都立桜修館 13 139 9.4%
都立両国 16 193 8.3%
都立武蔵 15 196 7.7%
都立小石川 26 150 17.3%

中学入試時点の入試難易度と現役合格率との比較

次に、中学入試時点の偏差値と東京一工の現役合格率を図1に示します。

tokyo-metropolitan-integrated-middle-and-high-schools-001

図1 中学入試時点の偏差値と東京一工の現役合格率

現役生及び既卒生

合格者数と合格率

現役生と既卒生を合算した場合の、東大・京大・一橋大・東工大の4校の合格者数及び合格率を表2に示します。

表2 東大・京大・一橋大・東工大の合格者数及び合格率の比較

  合格者総数 卒業生総数 合格率
都立富士 7 193 3.6%
都立立川国際 12 148 8.1%
都立三鷹 4 150 2.7%
都立白鷗 5 225 2.2%
都立南多摩 14 137 10.2%
都立大泉 12 195 6.2%
都立桜修館 19 139 13.7%
都立両国 18 193 9.3%
都立武蔵 19 196 9.7%
都立小石川 27 150 18.0%

中学入試時点の入試難易度と合格率との比較

次に、中学入試時点の偏差値と東京一工の合格率を図2に示します。

tokyo-metropolitan-integrated-middle-and-high-schools-002

図2 中学入試時点の偏差値と東京一工の合格率

現役合格率と既卒合格率

東大・京大・一橋大・東工大の4校に関して、現役生の合格率、既卒生の合格率、そして、現役生及び既卒生を合算した場合の合格率を表3に示します。

表3 東大・京大・一橋大・東工大の合格率の比較

  現役生の合格率 既卒生の合格率 現役生及び既卒生の合格率
都立富士 3.1% 0.5% 3.6%
都立立川国際 8.1% 0.0% 8.1%
都立三鷹 1.3% 1.4% 2.7%
都立白鷗 1.8% 0.4% 2.2%
都立南多摩 8.8% 1.4% 10.2%
都立大泉 4.1% 2.1% 6.2%
都立桜修館 9.4% 4.3% 13.7%
都立両国 8.3% 1.0% 9.3%
都立武蔵 7.7% 2.0% 9.7%
都立小石川 17.3% 0.7% 18.0%

※ 現役生の合格率、既卒生の合格率、現役生及び既卒生の合格率を算出する際に、それぞれ四捨五入しているので、現役生の合格率に既卒生の合格率を加えた数値が現役生及び既卒生の合格率と合致しない場合があります。

現役生の合格率及び既卒生の合格率の積み上げグラフを図3に示します。

tokyo-metropolitan-integrated-middle-and-high-schools-003

図3 現役生の合格率及び既卒生の合格率

表3と図3から、全体的に現役での合格率が高いですが、特に都立立川国際、都立両国、都立小石川に関しては現役で合格する生徒の割合が大きいことがわかります。

難関10大学+国公立大学医学部医学科

要約

現役生
合格者数

都立武蔵が32人で1位、都立小石川が29人で2位、都立両国が23人で3位となっています。

合格率

都立小石川が19.3%で1位、都立武蔵が16.3%で2位、都立南多摩が14.6%で3位となっています。

「中学入試時点での偏差値」と「合格率」との関係

「中学入試時点での偏差値」と「合格率」との間には相関関係はありません。

現役生+既卒生
合格者数

都立武蔵が37人で1位、都立小石川が35人で2位、都立両国が27人で3位となっています。

合格率

都立小石川が23.3%で1位、都立武蔵が18.9%で2位、都立桜修館が18.7%で3位となっています。都立桜修館は多くの既卒生が「難関10大学+国公立大学医学部医学科」に合格していることが分かります。

「中学入試時点での偏差値」と「合格率」との関係

「中学入試時点での偏差値」と「合格率」との間には相関関係はありません。

現役合格率と既卒合格率

全体的に現役での合格率が高いですが、特に都立白鷗、都立南多摩に関しては現役で合格する生徒の割合が大きいです。

現役生

合格者数と合格率

「難関10大学+国公立大学医学部医学科」の現役合格者数及び現役合格率を表4に示します。

表4「難関10大学+国公立大学医学部医学科」の現役合格者数及び現役合格率の比較

  現役合格者総数 卒業生総数 現役合格率
都立富士 9 193 4.7%
都立立川国際 16 148 10.8%
都立三鷹 9 150 6.0%
都立白鷗 7 225 3.1%
都立南多摩 20 137 14.6%
都立大泉 13 195 6.7%
都立桜修館 17 139 12.2%
都立両国 23 193 11.9%
都立武蔵 32 196 16.3%
都立小石川 29 150 19.3%

中学入試時点の入試難易度と現役合格率との比較

次に、中学入試時点の偏差値と「難関10大学+国公立大学医学部医学科」の現役合格率を図4に示します。

tokyo-metropolitan-integrated-middle-and-high-schools-004

図4 中学入試時点の偏差値と「難関10大学+国公立大学医学部医学科」の現役合格率

現役生及び既卒生

合格者数と合格率

「難関10大学+国公立大学医学部医学科」の合格者数及び合格率を表5に示します。

表5「難関10大学+国公立大学医学部医学科」の合格者数及び合格率の比較

  合格者総数 卒業生総数 合格率
都立富士 12 193 6.2%
都立立川国際 18 148 12.2%
都立三鷹 13 150 8.7%
都立白鷗 8 225 3.6%
都立南多摩 22 137 16.1%
都立大泉 18 195 9.2%
都立桜修館 26 139 18.7%
都立両国 27 193 14.0%
都立武蔵 37 196 18.9%
都立小石川 35 150 23.3%

 

中学入試時点の入試難易度と合格率との比較

次に、中学入試時点の偏差値と「難関10大学+国公立大学医学部医学科」の合格率を図5に示します。

tokyo-metropolitan-integrated-middle-and-high-schools-005

図5 中学入試時点の偏差値と「難関10大学+国公立大学医学部医学科」の合格率

現役合格率と既卒合格率

「難関10大学+国公立大学医学部医学科」の4校に関して、現役生の合格率、既卒生の合格率、そして、現役生及び既卒生を合算した場合の合格率を表6に示します。

表6「難関10大学+国公立大学医学部医学科」の合格率の比較

  現役合格率 既卒生の合格率 現役生及び既卒生の合格率
都立富士 4.7% 1.6% 6.2%
都立立川国際 10.8% 1.4% 12.2%
都立三鷹 6.0% 2.7% 8.7%
都立白鷗 3.1% 0.4% 3.6%
都立南多摩 14.6% 1.5% 16.1%
都立大泉 6.7% 2.6% 9.2%
都立桜修館 12.2% 6.5% 18.7%
都立両国 11.9% 2.1% 14.0%
都立武蔵 16.3% 2.6% 18.9%
都立小石川 19.3% 4.0% 23.3%

 

※ 現役生の合格率、既卒生の合格率、現役生及び既卒生の合格率を算出する際に、それぞれ四捨五入しているので、現役生の合格率に既卒生の合格率を加えた数値が現役生及び既卒生の合格率と合致しない場合があります。

現役生の合格率及び既卒生の合格率の積み上げグラフを図6に示します。

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図6 現役生の合格率及び既卒生の合格率

表6と図6から、全体的に現役での合格率が高いですが、特に都立白鷗、都立南多摩に関しては現役で合格する生徒の割合が大きいことがわかります。

早慶上智理科大

要約

現役生
合格者数

都立両国が157人で1位、都立小石川が145人で2位、都立桜修館が126人で3位となっています。

合格率

都立小石川が96.7%で1位、都立桜修館が90.6%で2位、都立両国が81.3%で3位となっています。

「中学入試時点での偏差値」と「合格率」との関係

「中学入試時点での偏差値」と「合格率」との間には相関関係はありません。

現役生+既卒生
合格者数

都立両国が182人で1位、都立小石川が158人で2位、都立桜修館が142人で3位となっています。

合格率

都立小石川が105.3%で1位、都立桜修館が102.2%で2位、都立両国が94.3%で3位となっています。

「中学入試時点での偏差値」と「合格率」との関係

「中学入試時点での偏差値」と「合格率」との間には相関関係はありません。

現役合格率と既卒合格率

多くの高校において現役で合格する生徒の割合が大きいです。

現役生

合格者数と合格率

「早慶上智理科大」の現役合格者数及び現役合格率を表7に示します。

表7「早慶上智理科大」の現役合格者数及び現役合格率の比較

  現役合格者総数 卒業生総数 現役合格率
都立富士 57 193 29.5%
都立立川国際 79 148 53.4%
都立三鷹 36 150 24.0%
都立白鷗 70 225 31.1%
都立南多摩 67 137 48.9%
都立大泉 67 195 34.4%
都立桜修館 126 139 90.6%
都立両国 157 193 81.3%
都立武蔵 94 196 48.0%
都立小石川 145 150 96.7%

中学入試時点の入試難易度と現役合格率との比較

次に、中学入試時点の偏差値と「早慶上智理科大」の現役合格率を図7に示します。

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図7 中学入試時点の偏差値と「早慶上智理科大」の現役合格率

現役生及び既卒生

合格者数と合格率

「早慶上智理科大」の合格者数及び合格率を表8に示します。

表8「早慶上智理科大」の合格者数及び合格率の比較

  合格者総数 卒業生総数 合格率
都立富士 92 193 47.7%
都立立川国際 86 148 58.1%
都立三鷹 60 150 40.0%
都立白鷗 85 225 37.8%
都立南多摩 NA 137 NA
都立大泉 70 195 35.9%
都立桜修館 142 139 102.2%
都立両国 182 193 94.3%
都立武蔵 110 196 56.1%
都立小石川 158 150 105.3%

 

中学入試時点の入試難易度と合格率との比較

次に、中学入試時点の偏差値と「早慶上智理科大」の合格率を図8に示します。

tokyo-metropolitan-integrated-middle-and-high-schools-008

図8 中学入試時点の偏差値と「早慶上智理科大」の合格率

現役合格率と既卒合格率

「早慶上智理科大」の4校に関して、現役生の合格率、既卒生の合格率、そして、現役生及び既卒生を合算した場合の合格率を表9に示します。

表9「早慶上智理科大」の合格率の比較

 

  現役合格率 既卒生の合格率 現役生及び既卒生の合格率
都立富士 29.5% 18.1% 47.7%
都立立川国際 53.4% 4.7% 58.1%
都立三鷹 24.0% 16.0% 40.0%
都立白鷗 31.1% 6.7% 37.8%
都立南多摩 48.9% NA NA
都立大泉 34.4% 1.5% 35.9%
都立桜修館 90.6% 11.5% 102.2%
都立両国 81.3% 13.0% 94.3%
都立武蔵 48.0% 8.2% 56.1%
都立小石川 96.7% 8.7% 105.3%

※ 現役生の合格率、既卒生の合格率、現役生及び既卒生の合格率を算出する際に、それぞれ四捨五入しているので、現役生の合格率に既卒生の合格率を加えた数値が現役生及び既卒生の合格率と合致しない場合があります。

現役生の合格率及び既卒生の合格率の積み上げグラフを図9に示します。

tokyo-metropolitan-integrated-middle-and-high-schools-009

図9 現役生の合格率及び既卒生の合格率

表9と図9から、多くの高校において現役で合格する生徒の割合が大きいことがわかります。

保護者の方に役立つ情報

子供が勉強に対するやる気がなくて困っている

小学生の子供に中学受験に向けて頑張るメリットを伝えたい

中学校・高校の先生が良い先生なのか判断ができない

中学生・高校生のお子様が志望大学を決められない

高校生・大学生のお子様がやりたいことを見つけられない

世界大学ランキングの上位校に交換留学可能な大学を知りたい

最後に

学校の価値は進学実績だけで測定できるものではありません。どんなに進学実績が良い学校であっても、その学校の生徒が学校生活を楽しんでいなければ本末転倒です。

何より大切なことは卒業した生徒本人がその学校に通ってよかったと思っているかどうかです。その生徒の満足度を決定する要素は実に多様であり、生徒によっては進学先がその満足度に強い影響を及ぼすかもしれませんが、私の経験上そのような生徒は少数派だと思います。また、学校での学習だけが進学実績に影響を及ぼしている訳ではなく、塾や通信添削がそれに影響を与えていることも重々承知しています。だから、学校選択においては、お子様がその学校に進学すると仮定した場合に、日々楽しそうに学校に通う姿を想像できるかという観点が非常に重要だと思っています。

しかし、進学校と言われる高等学校を選択される生徒及び保護者の方が、各学校の進学実績を学校選択の一つ重要な指標とみなしていることはほぼ間違いないと思います。そのため、今回の記事を進路選択の際の1つの参考資料として扱っていただければ幸いです。

個人で調査をしておりますので、数値に誤りがある可能性があります。誤りがありましたらご指摘いただければ修正いたします。