近年首都圏にある難関私立大学に入学するのが難しくなっています。そのため、難関私立大学の附属校を受験することを検討されているご家庭も多いかのではないでしょうか。難関私立大学に魅力を感じている一方でもし可能ならば国公立大学に挑戦する可能性も残しておきたいという思いを抱かれていることもあるかと思います。
今回は、埼玉県・東京都・神奈川県にある、以下の8つの大学の附属高校に関して他大学の受験の可否を調査しました。
- 慶応義塾大学
- 早稲田大学
- 学習院大学
- 明治大学
- 青山学院大学
- 立教大学
- 中央大学
- 法政大学
他大学の受験の可否については、以下の3つのタイプに分類をしました。
それでは、3つのタイプ毎に大学附属高校を分類していきたいと思います。
内部推薦の権利を確保したまま他大学を受験できる高校
明治大学附属中野高等学校
明治大学附属中野八王子高等学校
中央大学附属高等学校(東京都小金井市)
中央大学高等学校(東京都文京区)
中央大学杉並高等学校
3年12月までに合否が決まる入試であれば、全ての大学を受験できる点はかなり魅力的ですね!
中央大学附属横浜高等学校
法政大学高等学校
法政大学第二高等学校
法政大学第二高等学校では、国公立、私立、学部学科に関わりなく他大学を受験できる点が魅力ですね。
法政大学国際高等学校
法政大学国際高等学校でも、法政大学第二高等学校と同様に他大学を自由に受験できるのですね。
内部推薦の権利を放棄することになるが他大学を受験できる高校
慶應義塾志木高等学校
早稲田大学本庄高等学院
学習院高等科
青山学院高等部
立教池袋高等学校
立教新座高等学校
3年次の11月で、推薦権の放棄を取り消すことができるのは魅力的ですね!!!
他大学を受験する際の内部推薦の権利の扱いについて言及していない高校
慶應義塾高等学校
2020年度卒業生数732名。うち慶應義塾大学に推薦された者726名。(その他の進路を選んだ者は6名)
https://www.hs.keio.ac.jp/course/index.html
慶應義塾女子高等学校
また、入学試験を受けて進学する生徒もいます。参考までに、2021年の主な合格先を記します(2021年4月1日現在)。
学校名一覧
https://www.gshs.keio.ac.jp/information/shinro.html
・慶應義塾大学法学部法律学科
・東邦大学医学部
慶應義塾湘南藤沢高等部
ほぼ全員が推薦により慶應義塾大学に進学します。
http://www.sfc-js.keio.ac.jp/careerpath/faculty.html
早稲田高等学校
近年の卒業生(現役)の進学状況をみると、約50%が早稲田大学へ推薦で進学しています。
https://www.waseda-h.ed.jp/admission/result/
早稲田大学高等学院
早稲田実業学校高等部
学習院女子高等科
明治大学附属明治高等学校
立教女学院高等学校
志望校決定のポイント
早稲田中学校・高等学校を除き、早慶の附属校に合格した場合に、他大学を受験する可能性はほぼありません。
GMARCHの附属校を受験する場合は、そのまま大学に内部進学したいと思っているご家庭と将来的には他大学受験も考えているというご家庭に分かれると思います。GMARCHの附属校にするかそれとも附属校ではない中学校や高校を受験するかに関しては、後者の中高一貫校もしくは高校の卒業生の何%がGMARCHと同等以上の難易度の国公立大学や私立大学に現役で合格できるのかという点を見極められるかが重要だと思います。
国立難関10大学・国公立医学部医学科に現役で合格する割合が低い中高一貫校と上記の大学附属校の中学入試時点の難易度がほぼ同等ならば、内部推薦の権利を保有したまま他大学を受験できる大学附属の中学を受験する方が良いかもしれません。なぜなら、そのような中高一貫校に在籍している生徒がGMARCHに現役で合格する確率は決して高くはないからです。
中高一貫校の進学実績については「地域別に有名進学校の進学実績をまとめました」から検索をすることができます。大学付属ではない中学校の進学実績がまとめてありますので、もしよろしければご覧ください。