驚くほど効率的に英語のリスニング力を高める方法 ~1つの教材を徹底的に使い込む~

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今回はリスニングの力を高めるための方法について書きたいと思います。この記事を読んでいただくと、1つの教材だけでリスニング力を大幅に向上させられることに気づいていただけると思います。日本で英語教育を受けてきたことを前提として書いています。
センター試験やTOEICなどのリスニングの問題を解けるようになるためには、英語を聞くというスタートから問題が解けるというゴールに至るまでのプロセスを可視化し、プロセスごとに順を追って弱点を克服していく必要があります。
どのような種類のリスニング問題であっても、以下の4つのステップで分析していけば、リスニング問題を解けない理由が分かります。準備をしていただきたいのは、受験予定のリスニング問題の過去問もしくは公式対策問題集です。では、順を追って見ていきましょう。
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4つのステップでリスニング問題が解けない理由を分析する

英語の音を聞き取れているかどうかを確認する

1段階目のプロセスは、問題文と設問の双方の英語の音を聞き取れているかを確認することです。言い換えれば、「レディゴー」と聞いてLet it go.と瞬時に認識できるかどうかを確認するということです。
日本で英語教育を受けてきた人の多くは、リスニング力よりもリーディング力の方が高いと思われるので、音声を文字化できるかどうかという方法で、英語の音声を正しく認識できているかどうかを確認してください。具体的な方法としては、英文を1回だけ聞き、その英文を聞いた通りに英文として紙に書けるかどうかという方法がよいと思います。いわゆるディクテーションです。ディクテーションをする際は、音声を1文もしくはある程度のかたまり毎に止めて実施して大丈夫です。
スティーブ・ジョブス氏の有名なスピーチ”Stay Hungry, Stay Foolish”を使って、最初の一文だけディクテーションをやってみましょう。紙と筆記用具を準備してください。

スティーブジョブズ氏が拍手を受けて登場した後に、まずThank you.と言います。次の文章をディクテーションしてみしょう。
英語が苦手な方は、一文すべてのディクテーションではなく、この穴埋め問題をやってみてください。すぐ下に正解があるので見ないようにしてください。
I’m (          ) (      ) (        ) with you  today for your (                  ) from (          ) (        ) the finest universities in the world.
正解は、
I’m ( honored ) ( to  ) (  be ) with you  today for your ( commencement ) from ( one ) ( of ) the finest universities in the world.
です。
みなさんが受験する予定のリスニングの音声で、まずはこのディクテーションができるかどうかを確認してください。

文字化された英文の意味を瞬時に理解できるかを確認する

2段階目のプロセスは、文字化された英文の意味を瞬時に理解できるのかを確認することです。言い換えれば、文字になった英文を読んだときにリスニングと同じ制限時間内に意味を完璧に把握できるのかどうかを確認するということです。ここでは「瞬時に」がポイントになります。この「瞬時に」の重要性を認識できるかがポイントです。具体的には、英文に登場する単語や文法の意味が瞬時に分かるレベルに自分が到達しているのかどうかを確認してください。先ほどディクテーションした英文で試してみましょう。左の英語を見た瞬間に、「瞬時に」右の意味が浮かびますか。
I’m honored  to be 私は光栄に思う
with you みなさまと一緒で
today 今日
for your commencement みなさまの卒業式のために
from one of the finest universities 最高の大学の1つで
in the world. 世界における
返り読みをしたらアウトです。瞬時に分からなければ、リスニングの場合には意味を追えなくなります。2秒後に理解ができたでは間に合わないのです。野球にたとえてみます。打つべきタイミングから2秒ずれたらホームラン打てないですよね?常に芯でとらえ続けないとホームランが打てないのと同様に、瞬時に意味が分からなければリスニングでは高得点がとれないのです。

文字化された英文の意味を時間をかけて理解できるかを確認する

3段階目のプロセスは、2段階目のプロセスを時間制限なしでやるという作業です。時間をかけることによって、全ての単語の意味が浮かぶのであれば、あとは反応速度を速めるために、英語から日本語の意味に切り替えるトレーニングを何度もやるだけです。左の英語を見て、右の日本語が瞬時に口ずさめるまで繰り返し練習をします。
for your commencement みなさまの卒業式のために
もし、どれだけ長く考えても単語が分からないもしくは文法的な観点で理解できないのであれば、単語の意味を調べそれを覚え、分からない文法については解説を読んだり文法書で調べたりしてみてください。

文字化された英文をリーディング問題として解く

4段階目のプロセスは、文字化された英文をリーディング問題として解くという作業です。もし、ここで解けなければ、リーディング問題における答えの探し方が間違っていることになります。
2段階目・3段階目と4段階目との作業の違いは、2段階目・3段階目が英文の意味そのものが分かるのかの確認作業であるのに対して、4段階目は問題として解けるのかの確認作業であるという点です。4段階目で躓く場合は、リスニング問題よりも簡単なリーディングの問題で問題演習をつみ、問題の解き方を習得すると良いと思います。
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分析する際の注意点

上述した作業にはかなりの時間を要します。例えば、センター試験1年分を使ってこの作業をやると、人によっては10時間ぐらいかかるかもしれません。こんな面倒な分析をしないで、複数の問題を解いた方が良いと思う方もいるかもしれません。
でもこの分析が何より大切なんです。闇雲に問題を解いていってしまった場合、なぜ力がついたのかもしくはなぜ力がつかないのかの原因が分からないからです。要するに、偶然できてしまったということが起こりえてしまのです。そうすると、ある問題だと9割こえるけど、別の問題だと5割に届かないということが起きてしまい、結果としてそれが焦りにつながります。
理由が分からないと人間は不安になります。それは未知のウイルスに対して私たちが感じる感情に似ています。どのように感染するかも分からないし、感染したら何が起こるかわからないから不安になるのです。
話が若干それましたが、伝えたいことは、答えがあるリスニング問題においては、何ができないかを適切に分析してその弱点を埋めていけば、過去問と限られた公式問題集だけで目標とする点数が取れるということです。
この、問題を細分化して、解決すべきポイントを見抜き、それを克服していくというプロセスは、社会人になったときの仕事の場面でも大いに活用できるプロセスです。せひ、一度手元にある問題集を使って丁寧に分析をしてみてください。