こんにちは、EduCon(@Edu_Con_2019)です。今回は、関西で男子が進学可能な難関中学である、西大和学園、甲陽学院、東大寺学園、灘の4校の間での進学実績を比較しています。高校受験において、西大和学園、東大寺学園、灘の併願校として検討される府立高校の進学実績に関しては、「三国丘・茨木・天王寺・北野の進学実績を比較してみた!」にまとめてあります。上述した高校以外の高校の進学実績に関しては「地域別に有名進学校の進学実績をまとめました」に目次を作成しておりますのでそちらをご参照ください。
長い文章ですので目次から必要な情報を選択して読んでください。
用語の定義
用語 | 定義 |
東京一工 | 東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学の4校です。 |
難関10大学 | 駿台が難関10大学と定義している、北海道大学、東北大学、東京大学、東京工業大学、一橋大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、九州大学の10校です。 |
国公立大学医学部医学科 | 文部科学省が所管している国公立大学の医学部医学科に防衛医科大学校を加えています。 |
西大和・甲陽・東大寺・灘の大学合格実績の特徴
まず、それぞれの学校の大学合格実績の特徴を紹介します。
- 西大和は、現役生に限った場合でも、現役生と既卒生を合算した場合でも、「東京一工」、「難関10大学+国公立大学医学部医学科」、そして「国公立医学部医学科」の合格率に関して、4校中4位ですが、他の3校と比較すると現役で合格する生徒の割合がとても大きいです。
- 甲陽は、現役生と既卒生を合算した場合、「国公立医学部医学科」の合格率が30.0%であり、4校中2位となっています。このことから、甲陽は医学部志望の生徒が多いことが伺えます。
- 東大寺は、現役生に限った場合では、「東京一工」、「難関10大学+国公立大学医学部医学科」、そして「国公立医学部医学科」の合格率に関して、いずれも4校中2位になっています。
- 灘は、現役生に限った場合でも、現役生と既卒生を合算した場合でも、「東京一工」、「難関10大学+国公立大学医学部医学科」、そして「国公立医学部医学科」の合格率に関して、4校中1位になっています。特筆すべきは、「難関10大学+国公立大学医学部医学科」の現役生と既卒生を合計した合格率が95.9%であることです。このことから、灘中学もしくは灘高校に入学した生徒のうちほぼ全ての生徒が、現役に拘らなければ「難関10大学+国公立大学医学部医学科」に合格できることが分かります。また、University of Cambridge等の世界の名門大学への合格者を輩出している点も特徴です。
調査方法
以下のウェブサイトに記載されている数値を引用しました。
- 西大和学園高等学校の大学入試合格者数
- 西大和学園等学校 インターエデュ2020年東大・京大・難関大学合格者数
- 甲陽学院高等学校の進学情報
- 甲陽学院高等学校 インターエデュ2020年東大・京大・難関大学合格者数
- 東大寺学園高等学校の2020年度大学合格者数
- 灘高等学校令和2年度入試大学合格者数
- 灘高等学校 インターエデュ2020年東大・京大・難関大学合格者数
卒業生数に関しては、現役生のみの合格率を計算する場合も、現役生と既卒生を合算しての合格率を計算する場合も、2020年度の卒業生数を用いています。
各高校の中学入試時点での難易度
各高校の中学入試時点での難易度は以下の通りです。
西大和 | 甲陽 | 東大寺 | 灘 | |
日能研 | 65 | 66 | 68 | 71 |
この4校の中では灘の難易度が最も高いと考えられます。
東大・京大・一橋大・東工大の合格実績の特徴
要約
- 東大・京大・一橋大・東工大の合格率では、現役生に限った場合でも、現役生と既卒生を合算した場合でも、灘が4校中1位となっています。
- 現役生に限った場合でも、現役生と既卒生を合算した場合でも、中学入試時点の偏差値と東大・京大・一橋大・東工大の4校の合格率との間には正の相関関係があります。
現役生
現役合格者数と現役合格率
東大・京大・一橋大・東工大の4校の現役合格者数及び現役合格率を表1に示します。
表1 東大・京大・一橋大・東工大の現役合格者数及び現役合格率の比較
西大和 | 甲陽 | 東大寺 | 灘 | |
東京大学 | 38 | 31 | 24 | 57 |
京都大学 | 36 | 22 | 42 | 31 |
一橋大学 | 3 | 2 | 1 | 0 |
東京工業大学 | 0 | 0 | 0 | 2 |
現役合格者総数 | 77 | 55 | 67 | 90 |
卒業生総数 | 374 | 207 | 202 | 220 |
東京一工現役合格率 | 20.6% | 26.6% | 33.2% | 40.9% |
東京一工の現役合格率に関しては、灘が40.9%で首位となっています。4校とも、東大と京大の双方に相当数の合格者数が出ている一方で、一橋大学と東京工業大学にはほとんど合格者がいない点が特徴として挙げられます。
中学入試時点の入試難易度と合格率との比較
次に、中学入試時点の偏差値と東京一工の合格率を図1に示します。
nishiyamato-koyo-tdj-nada-001図1 中学入試時点の偏差値と東京一工の合格率
中学入試時点の偏差値と東大・京大・一橋大・東工大の4校の合格率との間には正の相関関係があります。
現役生及び既卒生
合格者数と合格率
東大・京大・一橋大・東工大の4校に関して、現役生と既卒生を合算した場合の合格者数及び合格率を表2に示します。
表2 東大・京大・一橋大・東工大の合格者数と合格率
西大和 | 甲陽 | 東大寺 | 灘 | |
東京大学 | 53 | 33 | 36 | 79 |
京都大学 | 52 | 50 | 60 | 49 |
一橋大学 | 4 | 4 | 1 | 0 |
東京工業大学 | 1 | 0 | 2 | 5 |
合格者総数 | 110 | 87 | 99 | 133 |
卒業生総数 | 374 | 207 | 202 | 220 |
東京一工合格率 | 29.4% | 42.0% | 49.0% | 60.5% |
現役生と既卒生を合算した場合の東京一工の合格率に関しても、灘が4校中1位となっていることがわかります。
中学入試時点の入試難易度と合格率との比較
次に、中学入試時点の偏差値と東京一工の合格率を図2に示します。
nishiyamato-koyo-tdj-nada-002図2 中学入試時点の偏差値と東京一工の合格率
図2より、現役生及び既卒生を合算した場合も、中学入試時点の偏差値と東大・京大・一橋大・東工大の4校の合格率との間には正の相関関係があります。
現役合格率と既卒合格率
東大・京大・一橋大・東工大の4校に関して、現役生の合格率、既卒生の合格率、そして、現役生及び既卒生を合算した場合の合格率を表3に示します。
表3 東大・京大・一橋大・東工大の合格率の比較
西大和 | 甲陽 | 東大寺 | 灘 | |
現役生の合格率 | 20.6% | 26.6% | 33.2% | 40.9% |
既卒生の合格率 | 8.8% | 15.5% | 15.8% | 19.5% |
現役生及び既卒生の合格率 | 29.4% | 42.0% | 49.0% | 60.5% |
※現役生の合格率、既卒生の合格率、現役生及び既卒生の合格率を算出する際に、それぞれ四捨五入しているので、現役生の合格率に既卒生の合格率を加えた数値が現役生及び既卒生の合格率と合致しない場合があります。
現役生の合格率及び既卒生の合格率の積み上げグラフを図3に示します。
nishiyamato-koyo-tdj-nada-003図3 現役生の合格率及び既卒生の合格率
表3と図3から、西大和に関しては現役で合格する生徒の割合が大きく、一方で甲陽、東大寺、灘はその割合が小さいことがわかります。
難関10大学+国公立大学医学部医学科
要約
- 「難関10大学+国公立大学医学部医学科」の現役合格率に関しては、灘が56.4%と1位になっています。
- 「難関10大学+国公立大学医学部医学科」の現役生と既卒生を合計した合格率に関しても、灘が95.9%と1位になっています。このことから、灘中学もしくは灘高校に入学した生徒のうちほぼ全ての生徒が、現役に拘らなければ「難関10大学+国公立大学医学部医学科」に合格できることが分かります。
- 現役生に限った場合でも、現役生と既卒生を合算した場合でも、中学入試時点での偏差値と「難関10大学+国公立大学医学部医学科」の合格率との間には正の相関関係があります。
現役生
現役合格者数と現役合格率
「難関10大学+国公立大学医学部医学科」の現役合格者数及び現役合格率を表4に示します。
表4 「難関10大学+国公立大学医学部医学科」への現役合格者数及び現役合格率の比較
西大和 | 甲陽 | 東大寺 | 灘 | |
東京大学 | 38 | 31 | 24 | 57 |
京都大学 | 36 | 22 | 42 | 31 |
一橋大学 | 3 | 2 | 1 | 0 |
東京工業大学 | 0 | 0 | 0 | 2 |
北海道大学 | 8 | 0 | 0 | 2 |
東北大学 | 1 | 2 | 0 | 2 |
名古屋大学 | 3 | 3 | 1 | 1 |
大阪大学 | 13 | 11 | 5 | 5 |
神戸大学 | 18 | 9 | 2 | 5 |
九州大学 | 2 | 2 | 0 | 4 |
国公立大学医学部医学科(上記の大学のそれは除く) | 13 | 6 | 15 | 15 |
現役合格者総数 | 135 | 88 | 90 | 124 |
卒業生総数 | 374 | 207 | 202 | 220 |
難関10大学+国公立大学医学部医学科 現役合格率 | 36.1% | 42.5% | 44.6% | 56.4% |
表4より「難関10大学+国公立大学医学部医学科」の現役合格率は、灘が1位となっていることがわかります。また、東大寺と灘は東大と京大を目指す生徒の割合が圧倒的に高いことが見て取れます。一方で、西大和と甲陽は東大・京大だけでなく他の難関国公立大学にも幅広く合格者を出しています。
中学入試時点の入試難易度と合格率との比較
次に、中学入試時点の偏差値と「難関10大学+国公立大学医学部医学科」への現役合格率を図4に示します。
nishiyamato-koyo-tdj-nada-004図4 中学入試時点の偏差値と「難関10大学+国公立大学医学部医学科」現役合格率
中学入試時点での偏差値と「難関10大学+国公立大学医学部医学科」の現役合格率との間には正の相関関係があります。
現役生及び既卒生
合格者数と合格率
「難関10大学+国公立大学医学部医学科」の合格者数及び合格率を表5に示します。
表5 「難関10大学+国公立大学医学部医学科」への合格者数及び合格率の比較
西大和 | 甲陽 | 東大寺 | 灘 | |
東京大学 | 53 | 33 | 36 | 79 |
京都大学 | 52 | 50 | 60 | 49 |
一橋大学 | 4 | 4 | 1 | 0 |
東京工業大学 | 1 | 0 | 2 | 5 |
北海道大学 | 12 | 6 | 3 | 5 |
東北大学 | 1 | 2 | 2 | 4 |
名古屋大学 | 6 | 3 | 1 | 2 |
大阪大学 | 26 | 16 | 15 | 14 |
神戸大学 | 30 | 16 | 8 | 11 |
九州大学 | 3 | 3 | 3 | 5 |
国公立大学医学部医学科(上記の大学のそれは除く) | 26 | 33 | 34 | 37 |
合格者総数 | 214 | 166 | 165 | 211 |
卒業生総数 | 374 | 207 | 202 | 220 |
難関10大学+国公立大学医学部医学科 合格率 | 57.2% | 80.2% | 81.7% | 95.9% |
現役生と既卒生を合算した場合の、「難関10大学+国公立大学医学部医学科」の合格率は、灘が1位となっていることがわかります。
中学入試時点の入試難易度と合格率との比較
次に、中学入試時点の偏差値と「難関10大学+国公立大学医学部医学科」への合格率を図5に示します。
nishiyamato-koyo-tdj-nada-005図5 中学入試時点の偏差値と「難関10大学+国公立大学医学部医学科」への合格率
中学入試時点での偏差値と「難関10大学+国公立大学医学部医学科」の合格率との間には正の相関関係があります。
現役合格率と既卒合格率
「難関10大学+国公立大学医学部医学科」に関して、現役生の合格率、既卒生の合格率、そして、現役生及び既卒生を合算した場合の合格率を表6に示します。
表6「難関10大学+国公立大学医学部医学科」の合格率の比較
西大和 | 甲陽 | 東大寺 | 灘 | |
現役生の合格率 | 36.1% | 42.5% | 44.6% | 56.4% |
既卒生の合格率 | 21.1% | 37.7% | 37.1% | 39.5% |
現役生及び既卒生の合格率 | 57.2% | 80.2% | 81.7% | 95.9% |
※現役生の合格率、既卒生の合格率、現役生及び既卒生の合格率を算出する際に、それぞれ四捨五入しているので、現役生の合格率に既卒生の合格率を加えた数値が現役生及び既卒生の合格率と合致しない場合があります。
現役生の合格率及び既卒生の合格率の積み上げグラフを図6に示します。
nishiyamato-koyo-tdj-nada-006図6 現役生の合格率及び既卒生の合格率
表6と図6から、西大和と灘に関しては現役で合格する生徒の割合が大きく、一方で甲陽、東大寺はその割合が小さいことがわかります。
国公立大学医学部医学科
要約
- 現役生に限った場合の「国公立大学医学部医学科」の合格率に関しては、灘が21.8%で1位となっています。
- 現役生と既卒生を合算した場合の「国公立大学医学部医学科」の合格率に関しても、灘が42.3%で1位となっています。
- 現役生と既卒生を合算した場合、中学入試時点での偏差値では4校中3位であった甲陽の「国公立大学医学部医学科」の合格率が4校中2位となっています。
現役生
現役合格者数と現役合格率
国公立大学医学部医学科の現役合格者数及び現役合格率を表7に示します。
表7 国公立大学医学部医学科への現役合格者数及び現役合格率の比較
西大和 | 甲陽 | 東大寺 | 灘 | |
国公立大学医学部医学科現役合格者総数 | 26 | 29 | 31 | 48 |
卒業生総数 | 374 | 207 | 202 | 220 |
国公立大学医学部医学科現役合格率 | 7.0% | 14.0% | 15.3% | 21.8% |
表7より、国公立大学医学部医学科の現役合格率は、灘が1位となっていることが分かります。
中学入試時点の入試難易度と合格率との比較
次に、中学入試時点の偏差値と国公立大学医学部医学科への現役合格率を図7に示します。
nishiyamato-koyo-tdj-nada-007図7 中学入試時点の偏差値と国公立大学医学部医学科への現役合格率
中学入試時点での偏差値と国公立大学医学部医学科の合格率との間には正の相関関係があります。
現役生及び既卒生
合格者数と合格率
現役生と既卒生を合算した場合における国公立大学医学部医学科の合格者数及び合格率を表8に示します。
表8 国公立大学医学部医学科への合格者数及び合格率の比較
西大和 | 甲陽 | 東大寺 | 灘 | |
国公立大学医学部医学科合格者総数 | 42 | 62 | 59 | 93 |
卒業生総数 | 374 | 207 | 202 | 220 |
国公立大学医学部医学科合格率 | 11.2% | 30.0% | 29.2% | 42.3% |
表8より、現役生と既卒生を合算した場合の国公立大学医学部医学科の合格率においても、4校の中で灘が1位であることが分かります。
中学入試時点の入試難易度と合格率との比較
次に、中学入試時点の偏差値と国公立大学医学部医学科への合格率を図8に示します。
nishiyamato-koyo-tdj-nada-008図8 中学入試時点の偏差値と国公立大学医学部医学科への合格率
現役生と既卒生を合算した場合、中学入試時点での偏差値では4校中3位であった甲陽の「国公立大学医学部医学科」の合格率が東大寺を上回り4校中2位となっています。
現役合格率と既卒合格率
国公立大学医学部医学科に関して、現役生の合格率、既卒生の合格率、そして、現役生及び既卒生を合算した場合の合格率を表9に示します。
表9 国公立大学医学部医学科の合格率の比較
西大和 | 甲陽 | 東大寺 | 灘 | |
現役生の合格率 | 7.0% | 14.0% | 15.3% | 21.8% |
既卒生の合格率 | 4.3% | 15.9% | 13.9% | 20.5% |
現役生及び既卒生の合格率 | 11.2% | 30.0% | 29.2% | 42.3% |
※現役生の合格率、既卒生の合格率、現役生及び既卒生の合格率を算出する際に、それぞれ四捨五入しているので、現役生の合格率に既卒生の合格率を加えた数値が現役生及び既卒生の合格率と合致しない場合があります。
現役生の合格率及び既卒生の合格率の積み上げグラフを図9に示します。
nishiyamato-koyo-tdj-nada-009図9 現役生の合格率及び既卒生の合格率
表9と図9から、西大和に関しては現役で合格する生徒の割合が大きく、一方で甲陽、東大寺、灘はその割合が小さいことがわかります。
海外大学への合格実績
THE世界大学ランキング上位100位以内
THEのWorld University Rankings 2020の100位以内に位置する海外大学への合格者数を海外大学名別に示します(表10)。合格者が出ている大学のみを掲載しています。
表10 THE世界大学ランキング上位100位以内の海外大学の合格者数
順位 | 国名 | 大学名 | 西大和 | 甲陽 | 東大寺 | 灘 |
3 | UK | University of Cambridge | 0 | 0 | 0 | 1 |
13 | US | University of California, Berkeley | 0 | 0 | 0 | 1 |
17 | US | University of California, Los Angeles | 0 | 0 | 0 | 1 |
22 | US | Northwestern University | 0 | 0 | 0 | 1 |
合格者合計 | 0 | 0 | 0 | 4 |
大学ランキングの100位以上の大学への合格実績に関しては、灘が突出していることが分かります。
次にTHEのWorld University Rankings 2020の100位以内に位置する海外大学への合格率を表11に示します。
表11 THE世界大学ランキング上位100位以内の海外大学への合格率
西大和 | 甲陽 | 東大寺 | 灘 | |
Top100合格者総数 | 0 | 0 | 0 | 4 |
卒業生総数 | 374 | 207 | 202 | 220 |
Top100合格率 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 1.8% |
表11より灘はTHE世界大学ランキング上位100位以内の海外大学への合格率が1.8%となっていることがわかります。
保護者の方に役立つ情報
子供が勉強に対するやる気がなくて困っている
小学生の子供に中学受験に向けて頑張るメリットを伝えたい
中学校・高校の先生が良い先生なのか判断ができない
中学生・高校生のお子様が志望大学を決められない
高校生・大学生のお子様がやりたいことを見つけられない
世界大学ランキングの上位校に交換留学可能な大学を知りたい
最後に
学校の価値は進学実績だけで測定できるものではありません。どんなに進学実績が良い学校であっても、その学校の生徒が学校生活を楽しんでいなければ本末転倒です。何より大切なことは卒業した生徒本人がその学校に通ってよかったと思っているかどうかです。その生徒の満足度を決定する要素は実に多様であり、生徒によっては進学先がその満足度に強い影響を及ぼすかもしれませんが、私の経験上そのような生徒は少数派だと思います。また、学校での学習だけが進学実績に影響を及ぼしている訳ではなく、塾や通信添削がそれに影響を与えていることも重々承知しています。だから、学校選択においては、お子様がその学校に進学すると仮定した場合に、日々楽しそうに学校に通う姿を想像できるかという観点が非常に重要だと思っています。しかし、進学校と言われる高等学校を選択される生徒及び保護者の方が、各学校の進学実績を学校選択の一つ重要な指標とみなしていることはほぼ間違いないと思います。そのため、今回の記事を進路選択の際の1つの参考資料として扱っていただければ幸いです。
個人で調査をしておりますので、数値に誤りがある可能性があります。誤りがありましたらご指摘いただければ修正いたします。